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薬学部

薬学部長/研究科長からのメッセージ

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薬学部|学部長/研究科長からのメッセージ

“くすり”を通して、未来をつくる|薬学部 学部長 大野 尚仁

 6年制薬学教育は医療人養成を積極的に行うことを目指して平成18年から始まり、既に卒業生が社会で活躍し始めている。医療人として重視すべきは患者・生活者中心の行動であり、学ぶことの目的の一端はそこにある。これを実践するために5年次には5か月間の長期実務実習が実施され、現場で多くのことを学んでいる。平成27年度からは、新コアカリキュラムでの教育プログラムが始まり、アウトカムとして、「薬剤師として求められる基本的資質」が掲げられた。本学では、早期臨床体験、救命救急演習、ボランティア活動、米国臨床薬学研修、附属薬局研修など、独自の取り組みを多数行い、社会のニーズに合致した薬剤師養成を行っている。

 東京薬科大学薬学部は、「医療を担う薬学人に相応しい充分な知識と技術、及び人類の福祉に貢献できる豊かな人間性と広い視野を持つ人材の育成(学則第3条3)を目的としている。135年以上の歴史の中で、約35000人の薬剤師を社会に送り出した実績があり、わが国最大規模を誇る薬科大学として、毎年多くの薬剤師を輩出し続けている。大学院も充実し、多くの博士が巣立っている。卒業生の医療分野での活躍は目覚ましいものがあり、卒業生の母校との絆は強く、講義・演習・実習には、多くの卒業生が協力している。ここに形成されてきた人の輪が本学の伝統と誇りである。

 人類は病(やまい)と闘い続け、新薬は社会を変えてきた。例えば、抗微生物薬は感染症の治療を、麻酔薬は外科手術を、そして、免疫抑制薬は移植を可能にし、病を克服して寿命を延長した。一方、がんや生活習慣病が増え、易感染患者が登場し、新たな治療薬の開発が求められるようになった。切れ味の鋭い薬を上手く使うために誘導体、剤形、投薬方法を改良し、安心安全のために法を整備するなど、人類は次々と生じる課題を解決しながら発展し、日本人の平均寿命は80歳を超え、超高齢社会が到来した。主な傷病は時代とともに変遷し、悪性新生物、糖尿病、高脂血症、高血圧性疾患、心疾患、脳血管疾患が上位を占めている。また、コンピュータ化、グローバル化、過疎化が進み、社会構造は急激に変化している。薬社会をつかさどるために、薬剤師に求められる職能も多様化、高度化している。薬学関係者の不断の努力によって、これからも薬社会は成熟期に向かって成長し続けるに違いない。

 東京薬科大学薬学部は、薬に関連する全ての分野に真摯に向き合い、積極的に関わりながら、薬社会の発展のために貢献することが使命である。この未来を創造しつづけるために、職員・卒業生・学生のすべての構成員が力を合わせて進んでいきたい。Flore Pharmacia !

薬学部 学部長 大野 尚仁 <経歴>

1977年 東京薬科大学薬学部・衛生薬学科卒業
薬剤師免許取得
1982年 同 大学院博士後期課程修了
薬学博士
  東京薬科大学薬学部助手
第一微生物学教室
1986年 同 講師 第一微生物学教室
1987年 カンサス大学医学部博士研究員として
長期出張
1991年 東京薬科大学薬学部助教授
第一微生物学教室
2001年 同 教授 免疫学教室、
生命科学研究科兼担教授
2015年 東京薬科大学薬学部長、薬学研究科長

専門は、免疫学、微生物学、
特に自然免疫系を活性化する微生物成分に関する研究