富田 結

ライオン株式会社 リビングケア研究所 研究開発職

山形県立山形東高等学校出身
生命科学部 分子生命科学科 卒業
生命科学研究科博士前期課程(修士)修了

時代のニーズに合った商品を開発し、お客様の生活を豊かにしたい

東薬で身につけた力が社会人としての土台に

研究開発職として台所洗剤、主に食洗機用洗剤の開発や改良に取り組んでいます。いろいろなお客様が手に触れる可能性がある洗剤は、安全性と効果の両立が求められ、次々に課題が見つかります。日々発生するハードル(課題)を次々越えるように研究に取り組んでいると、東薬で身につけた力が私の土台になっていることを感じます。研究テーマに対する責任感、そして自分の実験結果を仲間に説明するプレゼン力。「研究室は社会人になるための場所」という指導教授の方針のもと、知識や実験技術はもちろんモチベーションや主体性など、社会人として必要な力をすべて身につけることができました。

_S0A8882 - 900-600.jpg

好奇心と主体性が可能性を開く

研究開発職は、製品化へのハードルを越えてより良いものをお客様に提供し、使っていただいて満足してもらうことが目標です。お客様から「こんなにきれいに汚れが落ちた」「グラスが輝いた」などのコメントを頂くと、狙った通りの効果をお客様が実感されたとわかり、とても嬉しく励みになります。一方で、近年は、人々の生活習慣が変わる出来事が多くありました。変化するニーズをいち早く形にしてお客様に届けるためには、目の前の事象に「なぜだろう」と好奇心を持ちながら繰り返し考え抜くこと大切です。さらに意識しているのは常に新しい知識や視点を取り入れることです。持っている知識によって沸いてくる疑問も変わり、視野が広がり、突破口につながるからです。

私の可能性を広げてくれた東薬

私にとって東薬は、自分の可能性を広げてくれた場所です。医学・薬学・理学・農学・工学の5分野を学んで、興味の幅が大きく広がりました。また、先生と学生の距離が近いので、わからない点を先生にすぐに尋ねて疑問を解消したり、相談しながらテーマを深く追求できたこともよかったと思います。多彩な実習で身につけた科学実験や分析の手法は、現在の仕事でも役立つほど実践的でした。今、研究開発職として日々わくわくしながら仕事に取り組めるのは、東薬での日々があったからです。東薬で、自分の可能性を広げるきっかけをつかみ、興味をどんどん広げてほしいと思います。主体的に学び続ける先に、熱意を持って取り組みたいテーマや将来の夢と出会えるかもしれませんから。

_S0A8914 - コピー900-600.jpg