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薬学部卒業生の声

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あなたにとっての東薬は?

薬剤師としての原点

病院薬剤師

赤城 那奈 さん

勤務先

東京逓信病院

薬剤部

2012年3月 薬学部卒業
私立大妻高等学校出身

| 入院患者さんからもチームからも頼りにされる薬剤師をめざし、日々勉強です。
――病棟での服薬指導と医師からの相談に対応。

半年ほど調剤室に勤務し、現在は消化器内科と神経内科の病棟を担当しています。患者さんが入院前に飲んでいた薬を確認して持参薬報告書を作成するほか、入院中に使用する薬についての服薬指導が主な業務です。病棟の満床は40名。全員分を一人で把握し、患者さんが必要とすることを的確に返さなければいけない。そこが難しいですね。でも私の説明で患者さんが薬の必要性を理解してくれると、やりがいを感じます。また、医師や看護師から薬の投与方法について相談されることも。毎日が勉強ですが、いまはそれが楽しいですね。

――栄養サポートチームの専門薬剤師をめざしています。

患者さんをはじめ、看護師や医師など他のスタッフから頼りにされる薬剤師になるのが目標。そのために昨夏から取り組んでいるのが、栄養サポート(NST)専門薬剤師の資格取得です。現在認定待ちですが、日本静脈経腸栄養学会に登録されるとNSTの一員として仕事ができます。職種の壁を越えたチーム医療に専門薬剤師が加わって、たとえば点滴の内容を提案したり、管理栄養士と食事に関して相談もできる。栄養状態が良くなれば病気の治癒を早めることにもつながるので、その助けができればいいと思っています。

――東薬で学んだことを活かして臨床研究も。

薬を自己管理で飲んでもらっている入院患者さんの飲み間違いをなくそうと、通常業務とは別に臨床研究にも取り組み、学会発表をめざしています。こうした活動に役立っているのが、大学の研究室で学んだこと。学会発表をさせてもらった経験や、調べる手段や研究の段取りを学んだこと、なんでも自分でやってみる姿勢を身につけたことは、今につながる大きな財産です。ふだんの業務でも、有機などの基礎知識が確実に役立っていますし、薬理のテキストは今でもときどき読み返します。東薬は、薬剤師としての私の原点ですね。

あなたにとっての東薬は?

自分の礎

MR(医薬情報担当者)

深瀬 祐一 さん

勤務先

武田薬品工業株式会社

医薬営業本部 千葉・埼玉支店さいたま営業所 課長代理

2001年3月 薬学部卒業
神奈川県立湘南高等学校出身

| MRならではの幅広い知識と提案力を武器に医療貢献をめざします。
――専門の医師を相手に提案するのが醍醐味。

宇都宮営業所、秋田営業所を経て、現在はさいたま営業所のMRとして、主に大学病院や機関病院を担当しています。業務のなかでオーソドックスなのが説明会。担当する病院の医療関係者に向けたプロモーションです。弊社は扱う製品が非常に多く、私がこの1ヵ月間に紹介したものだけでも、抗がん剤から認知症治療薬、睡眠薬、肥満症治療薬までと幅広い。しかもそれぞれ専門の医師を相手に説明するので、知識を身につけるだけでも大変です。一方で、疾患を多方面から理解し、総合的な提案ができるのは醍醐味でもあります。

――MRだからこそできる医療貢献の方法がある。

医療貢献に関われるのもMRのやりがいです。実感したのは前任地の秋田でのこと。リウマチ治療薬の進歩は目覚ましいのですが、その最新治療が届いていない患者さんがいると気づき、エリア内の専門医と開業医の連携の場を設定したのです。医師同士ではなかなかできないことをMRが取り持てば実現できる。しかも患者さんや医師に喜ばれるだけでなく、弊社にとっても営業活動に結びつき、Win-Winの関係が築けます。こうした戦略を考え実行するのが、この仕事のおもしろさ。現在は脳疾患分野の連携をめざして活動中です。

――東薬で培ったタイムマネジメント力が活きる。

現在はチームリーダーのサポートという立場で、後輩にアドバイスしたり、自分のエリアだけでなくチーム全体に目配りすることが求められます。必然的に仕事量も増え、タイムマネジメントは欠かせません。実は学生時代に身につけたもののひとつが、このタイムマネジメント力。東薬祭の運営委員長を務めた際に、学園祭の準備と学業を両立させるために培った力が役立っています。東薬は、社会を知る窓口でもあり、社会人になるためのベースを形作ってくれた場所でもある。東薬で学んだことで今があると感謝しています。

あなたにとっての東薬は?

将来を見出だした分岐点

CRA(臨床開発モニター)

國分 真理 さん

勤務先

アストラゼネカ株式会社

研究開発本部 臨床開発統括部 スタディモニタリンググループ3

2009年3月 薬学部卒業
東京学芸大学附属高等学校大泉校舎出身

| 新薬の臨床開発という大切なプロセスに携わることに大きなやりがいを感じます。
――新薬開発のため治験をモニタリングする仕事です。

新薬開発の重要なプロセスとして、国の承認を得るためのデータを収集する臨床試験(治験)があり、実際に患者さんに服用してもらい、安全性や有効性のデータを収集する必要があります。私の仕事はCRA(臨床開発モニター)として、臨床試験が適正に行われ、患者さんの安全性が守られているか、データが正確かを確認すること。治験を病院に依頼することから始まり、病院に足を運んで患者さんのカルテを閲覧したり、医師と直接話をして情報を収集します。細かな確認作業を行う緻密さや、コミュニケーション力、スケジュール管理などのマネジメント能力も求められる仕事です。

――新薬を患者さんの元へ。その思いがモチベーションに。

最新の薬や治療法を勉強する機会が多いことや、医師の方々と「今回の薬はこういう作用機序で…」といった科学的な話ができるのが、この仕事ならではのやりがいだと感じています。日々の勉強は欠かせませんが、新しい薬を届けたいという思いがモチベーションになっています。そのため「患者さんの状態が良くなった」といった報告を聞くと、この仕事に携わる喜びを感じます。海外のチームとの会議や海外業者とのやりとりもあり、納期やサービス等の面で毎日さまざまな交渉をしています。文化の違いから大変な部分もありますが、得意な英語が活かせるのがうれしいですね。

――大学の実習を通して将来をイメージできました。

東薬では、基礎から臨床に近い部分まで学ぶことができました。今でも仕事をしていると、「あのとき先生にこういうふうに教えて頂いた」と東薬での授業をよく思い出します。模擬薬局をはじめ実際の現場に近い設備が整っていたことで、実習を通して将来の自分の仕事についてイメージを描くこともできました。東薬は、社会に出るためのさまざまな準備をさせてくれた場所。そこで培ったものが土台となり、社会で頑張る原動力になっていると感じます。

あなたにとっての東薬は?

多くの絆ができた場所

調剤薬局薬剤師

奥山 真希子 さん

勤務先

株式会社アインファーマシーズ つきみ野薬局

2004年3月 薬学部卒業
私立桐蔭学園高等学校出身

| 医師との連携や積極的な服薬指導で地域の患者さんをサポートしています。
――大学で学んだ基礎知識が調剤で役に立ちます。

各地の調剤薬局で管理薬剤師や薬局長を経験。処方せんの調剤のほか、在庫管理や医薬品情報の管理などが主な仕事です。つきみ野薬局はかかりつけ薬局として利用される患者さんが多く、様々な医療機関から多種多様な処方が来るため、その都度、薬の使い方や容量、相互作用などを確認したうえでお渡ししています。実は就職してから大学1~2年次の教科書を何度も見直したんですよ。薬理作用と身体の機能など、授業で学んだ知識が仕事につながるのを実感しました。

――服薬指導や医師との連携に積極的に取り組む。

近隣にはご高齢の方も多いことから、在宅のサービスにも着手しています。薬を薬局で渡して終わりではなく、ご自宅に薬を届けて服薬の説明をしたり、薬の管理ができているかどうかを把握し、必要があれば医師と方策を相談します。薬のプロとして、私たちから医師に薬の変更を提案することもあります。薬を飲めない理由はさまざまなので、私たちも患者さんと一緒に試行錯誤。手作りのお薬カレンダーをお渡しして、2~3ヵ月かけて改善に取り組んでいた方が、うれしそうに「全部飲めた!」と来てくださったときは、本当にうれしかった。そういう喜びがあるからこの仕事はやめられません。

――自分の経験値を活かして、もっと成長したい。

出産を経て、現在は子育てと両立しながらの勤務です。産休から復帰して感じたのは、薬剤師という職業では、出産や子育てがキャリアの障害になるのではなく、その経験値が仕事の厚みにつながるということ。たとえば子どもへの薬の飲ませ方など、自分が体験したからこそできるアドバイスもあります。子育てに限らず、さまざまな経験値を高めていけば、患者さんやご家族の訴えにより共感できるようになり、一歩踏み込んだ対応や提案ができます。それを患者さんの安心や笑顔につなげることが、薬剤師としてのやりがいです。

あなたにとっての東薬は?

バックボーンができた場所

公官庁勤務

安藤 剛 さん

勤務先

独立行政法人 医薬品医療機器総合機構

審査等改革本部事務局 事務局長代理/
医療機器審査第三部 審査役代理

1998年3月 薬学部卒業
2000年3月 共立薬科大学薬学部 修士課程修了
2003年3月 東京薬科大学薬学部 博士課程修了
私立東海大学付属浦安高等学校出身

| いくつもの研究開発に関われる喜びと審査の責任の重さを感じます。
――医薬品や医療機器の審査をする行政の仕事です。

医薬品や再生医療製品の審査を7年間担当し、現在は、医療機器の審査に携わっています。提出書類から試験項目やデータを吟味し、安全性を確認していくのですが、命に関わるものなので、責任も大きくプレッシャーもあります。2年前からは、外部機関である科学委員会のマネジメントも行っています。研究者による議論の場をセッティングし、資料の準備や意見の調整を行うのが仕事です。昨年は会議の成果として「iPS細胞の評価の考え方」と「抗がん剤の非臨床薬理試験」について取りまとめ、発信することができました。

――いろいろな新薬開発に関われるのは大きな魅力!

博士課程修了後は、製薬会社で新薬研究に携わるつもりでした。あるとき教授から紹介されたのが、それまで知らなかった審査官という仕事。とりあえず3年のつもりが今日まで続けられたのは、これだけの仕事ができる職場は他にないだろうと思うからです。もし、製薬会社で新薬開発に携わっていたとしても、製品化できるのは一生に一つか二つだったでしょう。しかしここでは、いろいろな企業や大学の先生方と一緒に考えながら開発を進め、世の中に出す作業に関わることができる。それがこの仕事のモチベーションになっています。

――東薬はいつでも「戻ってきた」と感じるところです。

審査業務でも科学委員会のマネジメント業務でも、東薬で学んださまざまなことが役立っています。たとえば薬を理解するには、基礎的な研究知識をはじめ、動物実験や臨床試験、有機化学や合成の考え方、さらには臨床現場でどのように使われるのかという知識が必要です。そうした薬学部で学んだことのすべてが活きていますね。実は5年ほど前から年に一度、講義の機会をいただいているので、毎年、東薬に足を運んでいます。そのたびに「戻ってきたな」と感じます。帰れる場所がある、そう感じさせてくれるのが東薬です。

あなたにとっての東薬は?

考え方の基準ができた場所

公官庁勤務

山本 剛 さん

勤務先

厚生労働省 医薬食品局安全対策課

副作用情報専門官

2005年3月 薬学部卒業
栃木県立宇都宮高等学校出身

| 多くの人に影響のある制度や施策に携わる仕事はやりがいがあります。
――市販の医薬品や化粧品などの安全対策を担当。

薬系技官という仕事に興味を持ったのは、学生新聞の編集長として厚生労働省に勤めるOBを取材したのがきっかけ。話を伺うなかで、医薬品がさまざまな制度や規制によってその有効性や安全性が確保されていることを改めて実感しました。現在は安全対策課に所属し、市販された医薬品や医療機器、化粧品などの安全対策を担当。副作用情報の収集をはじめ、制度の管理や企業の指導などを行っています。さまざまな分野の専門家と意見交換をする機会も多く、いろいろな方と一緒に仕事をするなかで貴重な体験をさせてもらっています。

――健康被害に迅速に対応できる制度改正をめざす。

薬事法改正などを主に担当し、現在は化粧品等の副作用報告制度の施行準備を行っています。これは、近年、薬用化粧品で大規模な被害が起きたことを受け、医薬部外品や化粧品の副作用についても報告義務をかけることになったものです。この作業には構想段階から携わり、改正案の作成から関連業界との調整、運用通知の作成まで全般的に担当しました。今後、仮に同じような被害が発生した場合でも、今回の制度改正がセーフティネットの役目を果たすと考えており、このような仕事に関われたことを誇らしく思っています。

――大学では薬に関わるうえで大切な考え方を学んだ。

薬に関わる行政の仕事では、きちんとした科学的根拠を前提としたうえで、情報を集めて評価し、さらに、わかりやすく伝えたりすることが求められます。いま、そうしたことが自然とできているのは、「なにごとも科学的根拠のうえに立つ」という姿勢や考え方を大学時代に植え付けてもらったからだと思います。私にとって東薬で学んだ4年間は、社会人になるための大切な土壌づくり。薬に関する基礎的な知識はもちろんのこと、薬という、人の健康を左右するものに携わるうえで必要なバックボーンを身につけることができました。