学部・大学院

生命科学部

学部長/研究科長からのメッセージ

生命科学部

生命科学部|学部長/研究科長からのメッセージ

実習を重視する徹底した生命科学教育-これからの社会を支える人材育成をめざす-|生命科学部長 都筑 幹夫

 私たち、人間は生物の一つです。その“生物とは何か”という問いかけは、アリストテレスの時代から行われてきました。そして、今、「生物の性質を決める遺伝情報が、DNAを構成する4つの塩基の並び(塩基配列)に収められている」ということが明らかになっています。その塩基配列の改変(操作)技術を利用して、生物の特徴とその生命活動のしくみが次々と明らかにされてきています。こうした基礎研究はそのまま、病気の原因やその治療につながる研究に、あるいは食品開発や環境保全など社会のニーズに対応する研究にまでつながっています。5年後、10年後には、こうした応用研究の成果は、医療や環境保全、その他の技術として社会により深く浸透し、豊かで安全な社会に不可欠な存在になると予想されます。

 限られた時間で、この深遠な生命科学のすべてを学ぶことは今や不可能です。そこで、生命科学部では、教育・研究の重点の置き方から、3つの学科に分けています。化合物などの分子レベルの理解とその利用による創薬等の分子利用技術に重点を置く分子生命科学科、多様な生物の特徴を生かして環境その他の社会ニーズへの展開に視点を置く応用生命科学科、人の病気の理解から新規の医薬開発等に視点を置く生命医科学科の3学科です。生命科学部では、教養や人間力を基礎として最先端の生命科学に特化した教育・研究を行っています。

 その教育・研究を充実させるため、包括連携協定を結んでいる東京医科大学、工学院大学やその他さまざまな大学等の教育研究機関と、さらには企業や病院等との共同研究も盛んに行っています。

 日本で最初の生命科学部として創設された当時から、実習に重きを置いてきました。知識(講義)だけでなく、実体験(実習)を多くさせようという視点からです。こうした教育実践は、定期的に学生からの意見をまとめて、教育をする側と受ける側のマッチングを図っています。一方通行の講義にならないような工夫や学生自らが学ぶアクティブラーニングなどの教育技術の改善の努力も行っております。

 卒業生は、すでに3400人を越え、その多くが大学や研究所、製薬関連・化粧品・食品・化学・IT等さまざまな企業で、さらには教員や公務員として活躍しています。多くの学生が、本学大学院だけでなく、東京大学や東京医科歯科大学などの他大学大学院へも進学し、修士号や博士号を取得しております。生命科学部は、これまで幸い、きわめて高い進学率と就職率を維持して参りました。これは、ひとえに社会の皆様方の心温まるご支援のおかげと感謝いたしております。

 今後も有益な人材の育成と、研究・社会貢献にますます努力して参りますので、ご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

生命科学部長
 都筑 幹夫 

<経歴>

1975年 東京大学理学部生物学科卒業
1980年 東京大学大学院理学系研究科博士課程修了(理学博士)
1980年 日本学術振興会奨励研究員
1982年 東京大学応用微生物研究所助手
1989年 同研究所助教授(改組により1993年から分子細胞生物学研究所)
1994年 東京薬科大学生命科学部教授
専門 植物生理学(特に微細藻類における光合成機構)