薬学部

事前実務実習

薬学6年制教育では、「薬の専門家」として適切な知識・技能・態度を有する薬剤師を養成することが求められています。そのため、病院・薬局での実務実習が義務づけられました。そこで、薬剤師職務に必要な基本的な知識・技能・態度を身につけるために、学内で事前実務実習を行います。事前実務実習は、薬学実務実習教育センター(教育5号館)で4年次に約1ヵ月間行われます。散剤調剤室や無菌調剤室などでは、3年次までの基礎実習で身につけた科学的センスや技能などを実際の薬に応用して、調剤や無菌調製法を学びます。薬局カウンターや模擬病室では、ボランティアの模擬患者さんを相手に、薬の飲み方を説明する一連のロールプレイングを体験します。また、模擬薬局を利用して、処方せん疑義に対する問い合わせ法、調剤鑑査法や薬歴管理などを学びます。これらの実習を通して、患者さんばかりでなく、医師、看護師などの医療従事者とのコミュニケーションの取り方も学びます。

薬学実務実習教育センター(教育5号館)

実習施設は最新の設備、調剤機器、システム、シミュレーターなどを備えており、学生が病院や薬局の最先端の医療現場に近い環境で事前実務実習を行えるように工夫されています。

散剤調剤室
■ 散剤調剤室
散剤(粉薬)の薬塵を収集する機能を備えた散剤調剤台が一人一台用意されており、クリーンな環境で実習ができます。
無菌調剤室
■ 無菌調剤室
液晶モニター内蔵のクリーンベンチを48人分備えています。無菌操作の模範実技映像を見ながら実習や自分の実技を振り返ることができます。
模擬病室
■ 模擬病室
プライバシーを重視した個別タイプのモデル病室を8室備えています。病棟での薬剤師業務に近い環境で実習ができます。
模擬薬局
■ 模擬薬局
着座式のカウンター10台を備えています。実際の薬局に近い環境で、患者さんへの薬の説明などを実習できます。

病院・薬局実習

 薬学部5年次における主要なカリキュラムの一つは、病院および薬局で行われる実務実習です。本学では、姉妹校の大学病院や大手調剤薬局など、約70の病院・約170の薬局と施設契約を締結して、病院・薬局実習を実施しています。契約施設は関東一円にわたり、多様なニーズに応えられるようになっています。この実務実習では、見学実習とは異なり、施設内の様々な業務に参加することになります。実習を通して、薬に関する知識を深めるだけでなく、医療チームの一員としての責任感や患者さんと接する態度を育むことを目的としています。

実務実習の流れ

 病院と薬局の実務実習先は、4年次に決定されます。5年次になると、実務実習事前講座で施設内でのマナー教育や実習期間中の指導体制、実習ポートフォリオの作成法などに関するガイダンスを受けます。その後、提携病院と薬局で実務実習がそれぞれ2.5カ月間行われます。病院と薬局の実習順番は、それぞれの学生で異なり、薬局実習、病院実習の順番に行うこともあります。実習終了後は、実務実習合同報告会を行います。報告会では、実習生による実習内容の報告だけでなく、大学教員や指導薬剤師も参加しての総合討論が行われます。このような報告会を通して他施設での実習状況なども知ることができ、薬剤師として必要な多くの知識・技能・態度を身につけることができます。

実務実習

コーディネーター制度

 本学の実務実習の特徴は実習施設ごとに担当教室が割り当てられて、教室の所属教員全員がコーディネーターとして実習施設の指導薬剤師の先生と連携して、実習生をサポートしております。より良い実務実習を実現するためには、実習施設の指導薬剤師の先生と本学担当教員の情報を共有しておく必要があります。そのため、実習施設の認定指導薬剤師を養成するワークショップや説明会などを開催して、教育連携を深め、質の高い薬学実務実習教育を推進しています。

コーディネーター制度
【コーディネーターの主な役割】
  • 実務実習前の個別指導
  • 実習期間中の訪問指導と評価
  • 実習期間中の学生への精神的なケア
  • 実習終了後の実務実習合同報告会でのプレゼンテーション等の指導
  • 実習施設担当者合同会議への出席