薬用植物園

ミニ植物図鑑

ミニ植物図鑑

花の見頃

東京薬科大学 薬用植物園 花の見頃

薬用植物園内に生育している植物の一部を紹介します。

カタクリ/ユリ科

●カタクリ/ユリ科
学名:Erythronium japonicum Decne.

生育場所:自然観察路

日本海を取り巻くように分布する代表的な「春植物」。温帯林の明るい林床に群生し、樹々が芽吹く頃、大きな葉をバックに可憐な花を咲かせる。地上部は5月に入ると姿を消す。開花に7~8年を要する。

タマノカンアオイ/ウマノスズクサ科

●タマノカンアオイ/ウマノスズクサ科
学名:Asarum tamaense Makino

生育場所:自然観察路

登戸付近の植物をもとに記載された常緑多年草。分布は多摩丘陵とその周辺のみ。自生地が開発等により減少し、絶滅危惧種として扱われる。花期は4月上・中旬。地味な花が葉群に埋もれるようにつき、キノコバエが訪れて受粉する。

キクザキイチリンソウ/キンポウゲ科

●キクザキイチリンソウ/キンポウゲ科
学名:Anemone pseudoaltaica H.Hara

生育場所:自然観察路

北海道と本州の夏緑広葉樹林に分布する「春植物」のひとつ。花期は3月上・中旬。別名キクザキイチゲ(菊咲き一夏の意)。ルリイチゲソウの名もあるが、八王子市に自生するものは花色の変化に乏しく、白が普通。

アイ/タデ科

●アイ/タデ科
学名:Persicaria tinctoria (Aiton) Spach

生育場所:圃場

中国南部(広東方面)に自生が知られる一年草。染料として各地で栽培される。盛夏~初秋に紫紅色(まれに白)の花をつける。藍を染めるほかの植物と区別して、タデアイとも呼ばれる。

ボタン/ボタン科

●ボタン/ボタン科
学名:Paeonia suffruticosa Andrews

生育場所:見本園

原産地は中国。同属のシャクヤクとは地上に木化した茎があることで見分けられる。春の彼岸から約1ヵ月遅れて開花する。現在では観賞用として知られるボタンだが、根の樹皮部分は「牡丹皮(ボタンビ)」として、漢方薬の原料に用いられる。

パイナップルセージ/シソ科

●パイナップルセージ/シソ科
学名:Salvia elegans Vahl

生育場所:ハーブ

原産地はメキシコ。名前の由来は葉がパイナップルの香りがするため。開花の時期は10月頃。

クロモジ/クスノキ科

●クロモジ/クスノキ科
学名:Lindera umbellata Thunb.

生育場所:自然観察路

低い山や丘陵に生える落葉低木。春に咲く花は淡い緑色。枝の表面が緑色で黒い文字のような模様があることからクロモジの名がついた。全体に良い香りがあり、枝は和菓子の楊枝に使われる。

イカリソウ/メギ科

●イカリソウ/メギ科
学名:Epimedium grandiflorum C.Morren var. thunbergianum (Miq.) Nakai

生育場所:自然観察路

林下に生える多年草。5月頃、花弁の基部が細く伸びて錨を思わせる白~淡紅色の花をつける。葉は9枚の小葉からなる。葉を中国産のホザキノイカリソウと同様に淫羊藋(いんようかく)といい、強壮を目的に使う。

クチナシ/アカネ科

●クチナシ/アカネ科
学名:Gardenia jasminoides J.Ellis var. grandiflora (Lour.) Nakai

生育場所:見本園

暖地に自生し、観賞用に栽培もされる常緑低木。花は初夏に咲き、白く、強い芳香がある。果実は晩秋に熟し、きんとんなどの食品を黄色に染めるのに使われ、漢方では山梔子(さんしし)といい、肝炎、黄疸などに使う。

ドクダミ/ドクダミ科

●ドクダミ/ドクダミ科
学名:Houttuynia cordata Thunb.

生育場所:見本園

人家近くのやや湿った土地に群生する多年草。6月下旬〜7月上旬に開花する。葉の悪臭に強い殺菌作用があるので、生葉をおできに外用する。乾燥したものは無臭で、十薬(じゅうやく)といい、軽い便秘や浮腫に煎じて飲む。

ヤマユリ/ユリ科

●ヤマユリ/ユリ科
学名:Lilium auratum Lindl.

生育場所:自然観察路

美しいユリで、多くの園芸のユリの親になっている。八王子の市の花でもある。明るい林縁に生え、7月頃に大型の芳香のある花を開く。ユリの鱗茎は百合(びゃくごう)といい、咳止め、精神安定などの作用があるとされる。

クコ/ナス科

●クコ/ナス科
学名:Lycium chinense Mill.

生育場所:見本園

刺のある落葉性の低木で、川の土手のような日当たりに生える。花は夏から秋に咲き淡紫色、果実は赤色である。強壮作用があるとされ、葉は茶に、果実は薬酒にし、根の皮は漢方で地骨皮(じこっぴ)の名で用いる。