志田 栞璃

生命科学部 分子生命科学科 3年(取材当時)

私立淑徳巣鴨中学高等学校 出身

マイボトルから始まった出会いと成長|私の学修成果

学修成果

  • 企画力・計画力
  • 協働する力
  • 目標を達成する力
  • プレゼンテーション能力

きっかけは東薬オリジナルのマイボトル

高校生の頃、アルツハイマー型認知症などの神経変性性疾患の治療薬開発に携わりたいと思い、高校の先輩が勧めてくれた東薬の生命科学部を選びました。東薬の生命科学部は、実験・実習が多く、「生命科学と社会Ⅰ」のような社会と関わる課題解決型授業もあり、キャンパスが自然豊かであることも決め手になりました。入学した私が環境経営委員会を知ったのは、新入生に配られた東薬オリジナルの「マイボトル」がきっかけです。環境経営委員会の学生部門の委員が主体的に環境問題と向き合って様々な活動していることを知り、とても感銘を受けました。それまで環境問題にあまり興味がなかった私でしたが、「マイボトル」に心を動かされ、入学3日目に友人2人を誘って環境経営委員会学生部門の委員になりました。以来、「一人でも多くの人に環境問題について考えてもらえる活動をして、誰かに良い影響を与えられる人になりたい」と思って活動しています。

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学生目線でキャンパス全体の環境意識を高めたい

主な委員会活動は、グリーンカーテンの設置と古紙回収、そして委員会での報告です。グリーンカーテンは、夏に葉が茂る植物を2月に委員で選定し、種から育てて8月までこつこつ水やりをして植物を育て、収穫・撤去します。生い茂った葉で窓から入る直射日光を遮り、室内温度の上昇を抑えて冷房の使用が控えられることで、CO2排出量を削減することが目的です。また、食堂がある学生会館の1階と2階にグリーンカーテンを設置することで、学生や教職員の環境問題への意識向上も目的にしています。そのため、葉がよく茂るゴーヤやへちまだけでなく、花が咲いた時に彩りの鮮やかな朝顔も育て、学内の注目を集められるように工夫しています。2月の寒い時期から育てているゴーヤや朝顔が懸命に成長して、花を咲かせ、実をつける姿には達成感といとおしさを感じます。古紙回収は、「古紙回収ボックス」を構内38か所に設置し、毎月、回収率の調査と清掃を実施しています。学生目線で利用しやすいようボックスの設置場所を適宜変更し、ボックスが満杯になっているととてもやりがいを感じます。

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出会いと成長の機会をくれた環境経営委員会

委員会活動を通して、年齢も所属も様々な人たちと出会って交流が広がることで、多くの友人ができました。そして、積極的に委員会活動に取り組んだことで、高校生の頃は予想もしなかった貴重な経験をし、成長できたと感じています。教員・職員・学生が参加する委員会では、企画書や報告書の書き方、発表の仕方などを学びました。結果が出るまで半年以上かかるグリーンカーテンでは、企画力と計画力が鍛えられました。2年生からは学生部門の代表を任され、メンバーひとりひとりが楽しく活動できるよう気を配りながらサポートする大切さを学びました。活動は学外にも広がり、学生委員として私立大学環境保全協議会や全国清涼飲料連合の座談会に出席し、意見を述べる機会もいただきました。そして、委員会活動と学業を効率よく両立するため、ゴールから逆算して、考えを紙に書き出して実行することで目標達成の喜びも知ることができました。委員会活動で得られた計画力や実行力、代表経験で得た学びが今の私の強みになっています。

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誰かの人生に良い影響をもたらせる存在を目指して

将来は、環境に配慮している企業で、食品パッケージの開発など環境問題に貢献できる仕事に取り組みたいと考えています。環境経営委員会での様々な活動や経験を通して、環境系の仕事にも興味が湧いたからです。
環境問題には、多くの方の協力が必要です。入学後に手にした「マイボトル」がきっかけで、私が環境問題に興味を持ち、楽しいキャンパスライフを送れているように、“持続可能な社会”を実現するため、未来を変えるために、私自身も誰かの人生に良い影響をもたらす存在、人生を変えるきっかけを作れる人になれたらと考えています。

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