野口 由己子

薬学部 医療薬学科 5年(取材当時)

私立西武学園文理高等学校出身

視野が広がり、将来の選択肢が広がった東薬での学び

「なぜ薬は効くのか」薬理学に興味を持って薬学部へ

私が薬学部を選んだきっかけは中学生の時にインフルエンザにかかったことです。治療のため、大きく息を吸いこんで肺に薬を届ける「タミフル」を使用したとき、肺に届いた薬の成分が体内でどのように作用するだろうと疑問に感じました。入学後は、薬理学の講義で薬の作用についてもしっかり学ぶことができ、現在はさらに薬理学への理解を深めるため、臨床薬理学教室に所属しています。また、病院・薬局での2.5か月ずつの実務実習を通して、薬事関連法規にも興味を持つようになりました。法律があるからこそ、実習先で参加した調剤業務や服薬指導、薬歴の管理といった薬剤師ならではの業務や患者さんへの働きかけが成立していることをあらためて実感することができました。

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憧れのMR(医療情報担当者)の仕事を体験して

東京薬科大学には、毎年キャリアセンターと企業が提携して実施する学内選考インターンシップがあります。この学内選考インターンシップについて、弓道部と研究室の先輩方から「今まで見えなかった自分が見えるようになるよ」と参加を勧められ、MR体験ができる製薬企業のプログラムに参加しました。製薬企業を選んだ理由は、実務実習中に出会った製薬企業のMR(Medical Representatives 医療情報担当者)の方の専門知識の深さとプロ意識に憧れたからです。8月に3日間行われたインターンシップでは、新人MRになりきってクリニックへの初回訪問から製品提案までの流れを体験することができました。直接患者さんとは関わることがないMRだからこそ、具体的な患者像を思い描きながら医師をはじめとした医療関係者のニーズをくみ取る大切さと難しさを経験しました。なによりも、患者さんにとって最適な治療を目指して提案するMRならではの仕事にやりがいを感じました。インターンシップのプログラムはグループワークも多かったのですが、初対面の学生5名と活発な議論を重ねて、チームとしての提案をまとめ上げることができました。議論の流れを踏まえながら全体を俯瞰して、行き詰まりを突破する提案力を身につけることができました。

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視野が広がり、将来の選択肢が広がった東薬での学び

今回のインターンシップでは、メンバーの意見を肯定しながら、積極的に取り入れたことで全員が意見を出しやすくなったというフィードバックをいただき、自分の新たな一面に気づくことができました。また、エントリーシートの添削や自己分析講座、学内選考インターンシップといった就職活動を後押ししてくれるキャリアセンターのプログラムに参加したことで、製薬企業や治験業界をはじめとしたインターンシップに積極的に応募できるようになりました。東薬での講義や実習、インターンシップを通して、薬学部卒業後の進路の幅がとても広いことを実感しています。病院や薬局で働く薬剤師はもちろん、製薬企業のMRや公務員など様々な選択肢が私の未来に繋がっているのです。進路はインターンシップに参加しながら検討中ですが、就職後は東薬で学んだ知識を生かしながら、専門知識もしっかり身につけて、頼られる人材になりたいと考えています。

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