ニュース&トピックス 「シミュレーション教育を担う教員に対するFD」の『月刊薬事』1月号の記事とFD研修講師入江先生のインタビュー動画公開しました
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2023.02.01
東京薬科大学では、2022年10月1日(土)、薬学部のシミュレーション教育を担う教員向けにFaculty Development(FD) 研修を実施しました。その模様が、取材され『月刊薬事』の1月号に掲載されました。
シミュレータを使った質の高い臨床薬学教育のために
本研修は、2022年度東京薬科大学教育改革推進事業で採択された「高度な臨床能力を獲得するシミュレーション教育開発事業」として、本学の臨床系教員および薬局薬剤師、病院薬剤師を対象に実施されたものです。当日は、全14名の先生にご参加いただきました。
また、当該事業については、文部科学省「ウィズコロナ時代の新たな医療に対応できる医療人材養成事業(令和3年度補正)」(A) 実習等に資するシミュレータ等のDX設備整備に採択されております。
今回、本研修の講師として、医学教育でも高名な 入江 聰五郎先生 を中心とした、チームCPVSの先生方にご協力をいただきました。
研修内容:Basic Physiology of Vital Signs(BPVS)
日本救急医学会には、バイタルサインの生理学的解釈をシミュレータと呼ばれる人形型の装置を用いて習得するコース、Clinical Physiology of Vital Signs(CPVS)があります。CVPSにはその基礎的な内容として位置付けられる、Basic Physiology of Vital Signs(BPVS)と呼ばれる主に医師以外の職種を対象としたコースもあります。今回、BPVSの一部を実施し、更に薬学ならではの教育コンテンツを作成する研修を実施しました。
BPVS講義
シミュレーターを使用したBPVS体験、シナリオ作成
そして座学のみで終わらせず、講義後にはこの知識を活用すべくシミュレータを取り囲み、模擬患者(シミュレータ)のバイタルサインを解釈し、模擬患者に起きている病態を推測する議論が展開されました。
薬学ならではのシミュレーション教材作成
シミュレータを活用するには、薬学向けの教材作成も必要になります。CVPSチームの指導のもと、薬学教員、病院薬剤師そして薬局薬剤師の視点ならではのシミュレータを活用する教材開発を行いました。作成した教材はすぐにシミュレータを用いた試行を実施し、教材のブラッシュアップを行うことで、より良い教材開発を作成するプロセスを実践しました。
FD研修講師 入江 聰五郎 先生
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「受講者の皆様が非常に積極的で、講師としても刺激を得られました。本研修は講師としても大変よい収穫を得られたと感じています。今後とも、共に協力体制をとっていければと感じています。」
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インタビュー動画
FD研修会講師
入江 聰五郎 先生
東京薬科大学 薬学実務実習教育センター 堀 祐輔 教授
「当センターでは、実習においてシミュレータで各種病態を模擬的に再現し、多職種連携で重要となるバイタルサインの意味、変化に対する考察や対処などを通して、最先端の実践的な薬剤師の育成を目指しています。これらを通して、調剤だけでなく、病態の意味を理解し、積極的に多職種連携できる、総合的な知識、技能、態度を習熟出来る実習を実施するために、教員を対象に研修を行いました。
今後もシミュレータを用いた各種研修を定期的に開催し、新たな教育プログラムを実施することで、本学の臨床教育の充実に寄与したいと考えています。」
取材に関するお問い合わせ
- 東京薬科大学 総務部 広報課
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