ニュース&トピックス 実務実習もオンライン。きめ細かな対応で学生の議論を活性化|学びを止めない。教員の取り組み
- 薬学部
- その他
2020.06.26
戸張 裕子 准教授|薬学部 医療薬学科
- 【担当授業】
- 地域保健薬学概論|3年選択科目
- 実務実習事前学習Ⅰ・Ⅱ|4年必修科目
- 実務実習事前実習|4年必修科目
- 課題研究(調査研究コース)(問題解決 PBLT)|5年必修科目
- 総合薬学演習Ⅰ|6年必修科目
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オンライン授業期間に取り組んでいる教育活動
私が所属する薬学実務実習教育センターでは、4年生を対象に、薬剤師職務に必要な基本的知識、技能、態度を修得させるための講義・実習を前期に実施しています。そのうち私が担当する処方監査から疑義照会までの一連の薬剤師業務について、講義だけではなく実習についても、Zoomを用いたリアルタイム・オンライン方式にて行っています。

「処方監査」の講義では、Zoomのブレイクアウトルームを利用し、3名程度の学生さん同士で、模擬処方箋の疑義や代替案について検討しています。
「疑義照会」実習では、教員と学生さん数名の小グループを編成し、「処方監査」で検討した代替案を基に、模擬医師へ電話を用いた疑義照会を行っています。各担当教員は、医師への接遇態度から代替案の薬学的な内容まで、実務経験を生かしたアドバイスを、1人1人きめ細やかに行っています。

上記の講義・実習はいずれも3コマ連続して実施するため、学生さんのネット接続トラブルはないか、長時間のPC作業による体調はどうか、自身のPCと体調も含め(苦笑)心配事は尽きません。しかし、接続トラブルや欠席については、学年全体のうち数名に留まり、円滑に講義・実習を行っています。4年生の皆さんがオンライン講義であっても、積極的に学習する姿勢に感動しています。
大学教員4名ならびに招へいした学内外の薬剤師の先生方6名との連携が、リアルと同様にリモートでも可能かどうか不安でしたが、教員用Lineグループを作成し、実習期間を通じて円滑に実施できました。まさか実習でLineを活用することになるとは…隔世の感があります。

- 【その他の授業担当教員】
- 薬学実務実習教育センター 堀先生/国分先生/増田先生
地域支援連携室・附属薬局 永井先生/村木先生/山本先生/青木先生
非常勤講師 立川美奈子先生/舟橋智広先生(シップヘルスケアファーマシー東日本株式会社)
オンライン授業期間中のスケジュール
8:00~9:00 | Zoom実習準備・担当教員打合せ |
---|---|
9:00~13:00 |
Zoom実習(1~3限) |
13:00~13:30 |
参加学生からの質問対応、担当教員打合せ |
13:30~14:00 |
休憩 |
14:00~16:00 |
同室教員が実施するZoom講義のサポート(4~5限) |
16:00~17:00 |
研究室5・6年生に対する卒論研究指導(Zoom) |
17:00~18:00 |
研究室4年生4名に対する英語特論指導(Zoom) |
18:00~19:00 |
学生からの質問対応(メール・チャット) |
19:00~22:00 |
オンライン講義・実習の資料作成、アップロード |
在学生へメッセージ
新型コロナウイルスの感染拡大に際して、わが国でもオンライン診療・調剤が時限的・特例的ですが、導入されました。たとえ現在のコロナ禍が収束しても、服薬指導などの薬剤師業務については、ICT等を活用したリモート化・デジタル化が今後一層加速するものと思われます。本学のオンライン講義ならびに実習を通じて、学生の皆さんには、将来のオンライン薬剤師業務の疑似体験ができたのでは?と思います。
また、学生の皆さんには、今後リモート化・デジタル化が進む社会において、医療分野はもとより、保健や福祉、社会のあらゆる分野において、薬剤師の関与により国民のメリットになることは何か?常に考えながら、日々の学習に取り組んでいただければと思います。アフターコロナにおける新たな薬剤師業務が、皆さんのアイデアから生まれることを大いに期待しています。

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- 東京薬科大学 広報課
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