学部紹介 生命科学と情報科学の橋渡しに

基本情報技術者 合格

名前
野口 瑶 さん
所属
生命科学部 博士2年(生命物理科学研究室)(取材当時)
出身
私立玉川学園高等部

私は生命物理科学研究室でペプチドの分子構造を計算しています。せっかくコンピューターを用いた研究をしているのだから、いつか情報系の資格を取得しようと決めていました。個人的には基本情報技術者試験はハードルが高いと思っていました。研究室の後輩が2人も基本情報技術者を取得しました。これは負けていられないと思い、受験を決意しました。

参考書は「柏木先生の基本情報技術者教室」を用いました。見やすく、最低限の情報が載っているため、読むのに抵抗が少ないと思ったからです。生命科学部は1年より情報系の授業が豊富です。おさらいの感覚でテキストを読めたため、勉強がはかどったように思います。二進数や浮動小数点計算は自分の中での情報学というイメージの分野で、自分で手を動かして勉強出来るため面白かったです。

基本情報技術者試験は午前・午後があり、双方が60%以上でないと合格出来ません。午前の部は基本的知識と計算問題です。テキストを見て覚えるという事が苦手だったので、後輩に教えてもらった過去問演習サイト(下のリンク参照)で行いました。問題文で何を聞かれているのか分からないということが度々ありました。分からない用語が出れば調べながら解く、間違えたら見直すといった流れを繰り返しました。これによって出題頻度が高い用語を覚える機会も多くなり、結果的に知識面が強化されました。計算問題は、問題文や用語で推定出来る物が多いように思いました。そのため、問題文を見て計算手順が想定出来るようにしました。ただ、覚える為に1~2回は手を動かして計算することは必要です。実質的な勉強時間は1~2週間だと思います。午後の対策は何をやれば良いかも分からなかったこともありますが、時間的にも行えませんでした。

実はこの試験に1度落ちています。理由は「午前がダメだった、午後の問題は対策もしてないしもっとダメだろう」と諦めてしまったためです。成績開示をすると午後が7点足りず落ちている事が分かりました。あの時、諦めなければ受かっていたのかとだいぶ悔しい想いをしました。2回目の受験も午前が通っている自信は全くありませんでしたが、今度こそは合格する!と心に決めて解きました。1回目の失敗で学んだ事ですが、午後の問題はその場で考えれば殆ど答えが出ます。そのため、知識をきちんと覚えている必要がある午前よりも随分と解きやすいです。もちろん、アルゴリズムなどの基本的知識が身についている事が必要となります。情報科学の授業でプログラムを作成しているため、難無く解く事ができました。

今後、情報化社会がさらに進展していくため、そのような知識を持っていることの必要性がさらに高まることが予想されます。この資格を取得しただけで終わらせずに、自分自身の研究や就職を通じて社会への貢献に務めていきたいと思います。