ニュース&トピックス 第2回生命科学セミナーが開催されました 「染色体の基礎研究から大学発ベンチャー企業への軌跡と出会い」押村光雄(鳥取大学名誉教授,(株)Trans Chromosomics 代表取締役社長)
- 生命科学部
- 研究活動
2019.06.13
第2回 生命科学セミナー
日時 | 6月13日(木)17時~ |
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場所 | 4301 講義室 |
演者 |
押村 光雄
鳥取大学 名誉教授 (株)Trans Chromosomics 代表取締役社長 |
染色体の基礎研究から大学発ベンチャー起業への軌跡と出会い
「染色体には生命の歴史が刻まれている」ということを知り、染色体研究をスタートした。当初は種々の動物の染色体解析や癌・白血病の染色体異常を研究内容としていたが、その後、がん抑制遺伝子や遺伝病の原因遺伝子の同定を目的に1本の正常染色体をがん細胞や遺伝病由来の細胞へ移入する方法の開発に至った。染色体を自由自在に改変する技術開発と融合することによる染色体工学という『新領域の誕生」である。
その技術を利用して、遺伝病の原因遺伝子や癌抑制遺伝子が発見され、また完全ヒト抗体産生マウス・ラットの開発やダウン症、筋ジストロフィーモデルやヒト型代謝酵素をもつマウス・ラットの開発など、創薬・再生医療の領域への研究をすすめ、その成果を利用する大学発ベンチャー起業へと繋がった。本講演では様々な人との出会い、技術融合の大切さをご紹介する機会としたい。
多数の方々のご来聴を歓迎致します。
生物工学研究 冨塚 一磨
分子生化学研究室 柳 茂
- 次回予定
- 7/17(水)
大阪大学大学院医学系研究科 菊池 章先生
押村先生出演の動画「最先端の染色体医工学技術が生み出す産業応用への限りない可能性」はこちらから
(本学に着任前の冨塚先生、宇野先生も共同研究者として登場しています。)