茂木 久恵

J&T環境株式会社 技術本部

私立淑徳与野高等学校 出身
生命科学部 環境ゲノム学科(現:応用生命科学科)生命エネルギー工学研究室 卒業
生命科学研究科博士前期課程(修士) 修了

微生物を利用した廃棄物処理の新技術開発を目指して

基礎研究を通じ、新しい廃棄物処理技術の実用化を目指す。

私は現在技術職として、食品など廃棄物の効率的な処理方法や有効利用法について実用化を目指した基礎研究を行っています。実用化までには年月を要しますが、課題を一つずつ解決していくことにやりがいを感じています。また弊社技術本部では若手社員も多く、新しい提案を積極的に行っていくことができるため仕事のモチベーションにも繋がっています。

微生物の力で効率的な廃棄物処理を。その思いから技術職へ。

学部・大学院生の頃に所属していた研究室では廃水処理が一つのテーマであったこと、また飲食店でのアルバイトを通じて食品廃棄物を目の当たりにしたことがきっかけで廃棄物処理に興味を持ちました。また、発電する微生物の研究していたため、微生物の力でこれらの廃棄物を効率的に処理できるのではないかと考え現職を選びました。

実習や研究での経験は現在の技術職に活かされています。

東京薬科大学はグループで行う実習が盛んで、その中で行っていた実験全体の手順の組み立てやグループ内での役割分担等は、会社内においてチームで仕事を行うことに非常に近い部分があります。現在の仕事でも、この学生実習の経験を活かし、段取りよく仕事を進められていると感じます。大学院では1つの研究テーマを通して、課題解決力だけでなく課題探索力を身に着けることができました。技術職として働く上で、現状に満足せず課題を見つけて解決できるようにすることを常に心掛けています。また、会社での仕事はパワーポイントやエクセルを用いて資料を作成する機会が多くあります。大学の研究室ではプレゼンテーションを行う機会が多く、またデータ解析にエクセルを用いていたこともあり、ここで身についた情報処理能力は仕事においても活かされています。

部活にアルバイト。勉強や研究だけじゃない、学生時代の様々な経験。

学部1~3年生までは講義、部活(軽音楽部)、アルバイトを1週間に詰め込んだ生活をしていました。学部4年生でも研究室とアルバイトを行き来した生活でした。そのため、限られた中で勉強時間と部活の練習時間などを確保できるよう時間の有効活用に気を使っていました。

微生物を利用した廃棄物処理の新技術開発を目指して。

私は、微生物を利用した廃棄物処理の新技術の開発に向けた基礎研究を主に行っています。特に、廃棄物の有効利用や効率な処理の実用化に繋げることが現在の目標です。

高校生の皆さん、広い視野と興味を持って充実した学生生活を。

高校生の時に成りたいと思う職業と実際に卒業後に就職する職業は同じでない方も多くいらっしゃいます。大学では勉強だけでなく、部活やアルバイトなど、広い視野と興味を持って“自分らしい生き方”をぜひ探してみてください。自分に一番合った進路を大学4年間で見つけられるよう、充実した大学生活を送ってください。