岩田 倫果

生命科学研究科 博士前期課程 2年(取材当時)

愛知県 私立名城大学附属高等学校出身

大学院での学びと学修成果|私の学修成果

学部卒業時と比較した、大学院での学修成果

  • 医科学研究に対する知識と考え方
  • プレゼンテーションスキル
  • タイムマネジメント能力

成長につながるエピソードや、研究活動の内容について教えてください。

学部生の時から講義を通して医科学研究を学んできましたが、得た知識が実際の研究の場でどのように使われているか全く理解できていませんでした。大学院に進学し研究を始めてから、各分野の位置付けが明確になり今までの知識が体系的に理解できるようになりました。また講義で身につけた知識と実験で得たデータをつなぎ合わせ、論理的にデータを解釈することで新たな発見に繋がったこともあります。学部生の時断片的に頭でだけ理解していた知識が、今ではその知識を使い生命科学の発展に貢献していると思うと、自分が成長したと感じました。

学部の時はあまり発表をする機会がなかったこともあり、最初は「自分の考えを伝える」というプレゼンテーションでした。しかし、週一回のラボミーティングで発表を繰り返していく中で、「自分の考えを納得してもらう」プレゼントテーションがいかに大切かを学びました。それからはスライドの見易さや話し方だけでなく、言葉の選び方やデータの出す順番にこだわるようになり、研究室の先生に発表が上手だねと言われた時は嬉しかったです。

研究を進めるためには毎日多くの実験を行わなければいけません。加えて発表の準備や授業の課題、就職活動も行わなければなりませんでした。タスクの優先度を見極めてスケジュールを立てるとともに、複数の実験を同時に行うことで、効率よくタスクをこなせるようになりました。

どのような学びが成長につながりましたか?

  • ラボミーティング
  • 研究活動

高度な研究活動はもちろん、週一回行われる研究室ミーティングも、成長につながる経験だと感じています。学修成果から、断片的に頭だけで知識を理解していた学部生時代とは違い、今はその知識を用いて生命科学の発展に貢献しているという実感が得られています。

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自身の学修成果を将来どのように活かしていきたいですか?

研究活動をしていく中で未だ治療薬のない疾患が多いことに驚きました。また自分が2年間研究を続けても、この結果が患者さんに届くまでにまだまだ時間がかかります。そのため、今後も医療に携わり、そして今より患者さんの近くでお仕事がしたいと思い、製薬会社のMR職を希望しました。MR職は医師と直接疾患の話をしたり、薬についてのプレゼンテーションを医療従事者に向け行ったりと、修士で身につけたスキルを存分に活かせる職であると考えています。今までの知識や経験を糧に、より多くの患者さんに笑顔を届ける存在になりたいです。