ニュース&トピックス 生命科学部の1年生220名が企業の課題解決に挑戦 ~グループでの学びとプレゼンテーションを経験~|東薬の学修成果

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2021.07.06

生命科学部では全学科1年次の必修科目として『生命科学と社会Ⅰ』という産学公連携PBL(Project Based Learning)授業を実施しています。この授業は企業や地方公共団体で実際に起こっている課題に対して、6人1グループとなり、フィールドワークやインタビューを通じ、その解決策をグループで検討・提案することで、能動的な学習を促す課題解決型学習です。授業の中で企業の担当者の方に対して新商品提案や解決策のプレゼンテーションを行い、直接企業からフィードバックをしてもらうことができるなど、大学1年生のうちから社会人スキルを身に着ける機会を提供しています。

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本年度の『生命科学と社会Ⅰ』では、株式会社 明治様をはじめ、5企業・1地方公共団体にご協力を賜り、学生たちは対面授業を基本としたグループ学習に取り組みました。株式会社 明治様からは「明治のヨーグルト事業の課題を一つあげ、その解決策を示しなさい」という課題が与えられ、グループ内でのディスカッションはもちろんのこと、店頭調査やアンケート調査、なかには新メニューの試作や新パッケージデザインの制作など、各グループがオリジナルな提案に向けて奮闘しました。また、「妊産婦への栄養」や「SDGs」など、生命科学分野から解決策のアプローチを行うなど、学生自身の能動的な学びに繋げようと試みるグループも複数ありました。

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当授業では、企業担当者に対する中間プレゼンテーションと最終プレゼンテーションの機会を設けています。2021年6月に行われた最終プレゼンテーションでは、PowerPointスライドを使用して各グループで検討された提案が行われました。授業開始前には発表の最終練習を行なったり、グループで励ましあうなど、さながらビジネスコンペのような緊張感が漂う中、最終プレゼンテーションが行われました。発表の最後には各企業・団体の担当者から評価やコメントを頂くことができ、学生たちは3か月間にわたるグループでの学修成果や達成感を強く感じられる機会となりました。本年度のご協力を賜りました企業・団体の関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

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学生のコメント

優秀賞|株式会社 明治部門
「映えるヨーグルトを若者に食べて欲しくて!」
代表:生命科学部 応用生命科学科 1年 市野 優太(工学院大学附属高等学校出身)
「この度は株式会社 明治部門での優秀賞をいただき光栄に思います。私はこの授業で仲間と議論する楽しさを学ぶことが出来ました。議論するごとに班として団結していき、1人1人が時間をかけて取り組んでいるからこそ、より良い意見、新しい問題点を見つけていくことが出来ました。違う考えを持った仲間と議論する楽しさは、時間をかけて能動的に取り組むほど強く感じるものだと思います。また、考えを相手に伝える事の難しさも学ぶことが出来ました。どんな説明や図がわかりやすいか、信憑性のある理由は何か、どれだけ簡潔に詳しく理論立てられるかなど、様々な方向から客観的に考えることに苦労しました。このような貴重な体験をさせていただき、株式会社 明治の皆様、先生方に感謝申し上げます。この経験を今後に生かしていけるよう頑張っていきたいです。」
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企業担当者のコメント

株式会社 明治 研究本部 研究戦略統括部 研究戦略部 田村 明
「今回、同じ八王子市内と言うことでお声をかけていただき、株式会社 明治として初めて産学公連携PBL授業に参加させていただきました。入学したばかりの1年生と言うことで、中間プレゼンテーションの際にはディスカッション不足やうまく伝えられない発表のグループもありましたが、最終プレゼンテーション時にはどのグループの発表も見違えるように改善されており、企業担当者が見過ごしていた観点や、知らなかったことをご紹介いただきました。各自がしっかりと考えてグループ内で活発にディスカッションし、発表への準備をした結果だと思います。PBL授業で学んだことは今後の大学や社会での活動の糧となると思います。今回授業でご一緒した学生の皆さんの今後のますますのご活躍を期待しています。」
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本件に関するお問い合わせ

東京薬科大学 広報課