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  • 生命科学部
  • 分子生命科学科

2021.09.23

生命物理科学研究室

D2 中島基邦 (私立 國學院大學久我山高等学校)

Q.なぜ東京薬科大学に進学したか?

高校時代は量子論にも興味がありましたが,それ以上に分子というごく小さな化学物質に支配されている人体のメカニズムに興味を持っていたため,東京薬科大学の薬学部に入学しました.薬学部では,薬品製造学教室にて低分子化合物の化学反応をテーマとして量子化学を用いた解析で研究をさせていただきました.その後,より深くシミュレーションについて学びたいと思い,生命科学部の大学院に進学しました.

Q.東京薬科大学での今までの学生生活

薬学部は非常に広範な分野と関連があり,また,国家試験との兼ね合いでその全てを知っている必要があるため,広く学ぶことが求められます.生命科学部は自分の興味に合わせて自由に学びたいことを決め,深めることができるイメージが学部時代にはありました.

 Fig4.png※撮影のためにマスクを外しています。

Q研究室ではどんなことをしているか

私は生命物理科学研究室に所属しています.当研究室では,生命に関わる物質について,物理的な特徴を抜き出した系を作り出し,計算機による解析を行っています.その中で私は,遺伝性筋疾患(ミオパチー)関連タンパク質FHL1が遺伝子の変化によってアミノ酸配列が変化したときにどのような構造をとり,物性が変化するのかを調べています.遺伝性筋疾患は患者さんが少なく,未解明な部分の多い疾患です.この研究を通じて新たな知見が蓄積すればいいなと考えています.

本件に関するお問い合わせ

東京薬科大学 生命科学事務課