ニュース&トピックス 応用生態学研究室の溝上先生らの総説がAnnals of Botany誌に掲載されました
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2022.12.14
論文情報
タイトル: “Cost–benefit analysis of mesophyll conductance: diversities of anatomical, biochemical and environmental determinants“
Doi: https://doi.org/10.1093/aob/mcac100
著者: Yusuke Mizokami*, Riichi Oguchi, Daisuke Sugiura, Wataru Yamori, Ko Noguchi, Ichiro Terashima
掲載誌: Annals of Botany, Volume 130, Issue 3, Pages 265–283 (2022)
https://academic.oup.com/aob/advance-article/doi/10.1093/aob/mcac100/6659953
概要:
陸上植物が光合成の基質として用いるCO2は、大気から葉緑体内ストロマまで拡散します。この拡散過程には抵抗があります。抵抗の一つである葉内の細胞間隙から葉緑体内ストロマまでの抵抗の逆数は、葉肉コンダクタンス(gm)と呼ばれCO2の通りやすさとして表されます。gmは植物種によって様々ですが、高いほどCO2を取り込みやすく、光合成に有利だと考えられます。われわれは、このgmの値を決定する葉の形態特性やタンパク質合成にどの程度のコストがかかり、その結果どの程度のベネフィット(CO2固定速度)を得ているのかを過去の文献から解析して総説論文として発表しました。
葉の横断切片の概略図
大気中のCO2が気孔を通り、葉肉細胞の葉緑体内ストロマまで拡散する。
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