教育活動 修士課程レベルの卒論研究

社会では様々な場面で論理的な思考、問題提起・解決能力が求められます。将来、薬学出身者として活躍するためには、学生時代からこれらの力を養うことが重要です。このため、4年次から卒論教室・研究室に配属され、卒論研究を開始します。

実験研究コースでは、卒論教室の教員の指導のもとで、大学院生と共に未知のテーマに挑戦します。自ら実験することで、研究課題の達成までのプロセスを体験し、研究活動に必要な基本的知識、技能、態度を修得します。さらに研究活動を通して、自ら得た成果を世に問う研究の醍醐味を体感します。

調査研究コースでは、薬学、薬剤師、並びに医薬品が社会のニーズに応え、医療の発展にいかに貢献してきたかを理解するために、医療を取り巻く代表的な事象について調査し、考察します。これらの研究成果は卒業論文としてまとめる他、公開で行われる卒論発表会で発表します。これによって論文作成能力やプレゼンテーション能力も養われます。専門学会で発表して受賞する学生もいます。

実験研究コース

「くすり(物質)」を中心に「ヒト」、「生命」、「疾病」、「健康」などに関する無限のテーマについてチャレンジします。このコースに所属する学生は、主に卒論教室での実験とデータ解析などを通して、総合的に薬学を学び問題解決能力と専門性を高めます。また、その成果は卒業論文としてまとめられ発表されます。

調査研究コース

卒論教室、卒論研究室、教育センターで教員の指導を受けながら、薬学に関する調査研究を行います。また、同時に下記のプログラムも受講して総合的に薬学を学習します。

「医療の最前線」プログラム

医療に関連する様々な分野の講師が、最先端の医療について、分かりやすく講義します。発展学習として、講義の内容についてレポートをまとめ、担当教員との双方向学習で、文章表現なども学習します。

講義例

  • 消化器疾患治療の最前線と薬剤師の役割
  • 保険制度下における調剤薬局の役割
  • 医薬品と食品添加物
  • 臓器移植の臨床と先端研究
  • 医薬品の流通と薬剤師

など

PBLチュートリアル(PBLT)

PBLチュートリアルとは問題解決型学習を少人数で行う教育方法です。学生はチューター(教員)の助言を得ながら個々の問題解決に必要な事柄を自ら学習します。この学習を通して、講義・実験科目では身につけにくい課題解決能力、プレゼンテーション能力、論理的思考力を身につけます。

テーマ例

  • 臨床現場での感染症対策への薬剤師の関与を考える
  • 一般用医薬品選択における論理的思考の実践
  • インフルエンザの予防・治療・防疫
  • 医療に携わる一人として「考える」
  • 感染症と薬剤師

など