末廣 賢

杏林製薬株式会社 埼玉千葉支店 千葉第一営業所

山口県立下関西高等学校 出身
薬学部 医療薬学科 臨床薬理学教室 卒業

~One For Team~ 医薬品の普及に向けてチーム一丸で。

医薬品の普及に向けてチーム一丸で。情報提供を担うMRの役割。

私たちMR(医薬情報担当者)は医療機関を訪問し、自社医薬品の適正使用と普及のために、情報の提供・収集・伝達を迅速かつ適切に行うことが役割です。私たちの普段の情報提供を通して、医師や薬剤師から「患者さんの病態がよくなった、ありがとう!」「患者さんが喜んでいたよ!」といった声が聞けた時はとてもやりがいを感じます。また、営業所全員で医薬品の普及のための目標達成に向けて一丸となることも魅力の一つだと思います。例えるならばチームスポーツのようなもので、チームメイトがホームランを打ったり、ゴールを決めたりしたときにチーム全員で喜ぶように、情報提供を通して患者さんに自社医薬品が使われた時は営業所の皆で喜びを分かち合えることもMRという仕事の魅力です。

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病院実習で経験した救急救命の現場。多くの患者さんを救うためMRの道へ。

5年次の病院実習での経験がMR職を選ぶきっかけとなりました。病院実習にて救命救急の現場を拝見する機会があり、その日は3名ほど高血圧や高脂血症が原因で脳梗塞やクモ膜下出血で運ばれてきた方がいらっしゃいました。ドクターや救命救急士、看護師、薬剤師等の職種の方が懸命な救命活動を行いましたが、残念ながら3名ともお亡くなりになりました。その際にどうしてこのような結末になってしまったのだろうかと調べているうちに、患者さんが薬剤を服用している段階で、自己判断で服用中止や生活習慣の乱れ等のエラーが生じていたことが分かりました。そのような患者さんを一人でも無くしたいと思い、自社医薬品を通して多くの医療従事者と関わり、薬剤の情報提供や疾患の啓発等で、患者さんを間接的に助ける手段が多数あるMRという職を選びました。

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薬学部出身というアドバンテージ。医療を学んだ経験が自信に。

私は学生時代に臨床薬理学教室で「認知症の前段階である軽度認知機能障害を早く見つける方法を探る」というテーマで研究を行っておりました。認知症について研究しているうちに、認知症が排尿などの日常生活動作の困難や誤嚥性肺炎などにより患者さんのQOL(クオリティ オブ ライフ)を大きく下げてしまうことに繋がるということを痛感しました。このように、“患者さんのQOLを維持する”ということを学んできたからこそ、MRとして漠然と情報提供を行うのではなく、患者さんや医療現場等のバックグラウンドを理解した上で過活動膀胱治療薬や喘息治療薬、抗菌剤等のQOLを高める薬剤を多く扱う杏林製薬において高いクオリティで情報提供ができています。患者さんはもちろん、医療従事者など相手の立場を理解した上で情報提供ができることは、薬学部出身にしかない強固なアドバンテージであると感じています。

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カーリングで目指した全国大会。努力を続ければ、結果は必ず付いてくる。

東薬での6年間は、カーリングに情熱を注いだ学生生活でした。日本選手権大会に出場するため、毎週末に東京から軽井沢に向かい、所属するクラブチームのチームメイトと練習や試合を重ねていました。結果が付いて来ないシーズンやチームメイトが途中でチームを離脱したり、うまくいくことばかりではありませんでしたが“日本選手権大会に出場する”という確固たる意志を持って続けてきた結果、大学4年生の時に初めて関東代表として日本選手権大会に出場することができました。カーリングを通じて、“努力を続けることで最後には結果が付いてくる”ということを学ぶことができました。また、大学での学生生活では出席番号の近い友人や研究室が同じ友人たちとしばしば食事に行ったり、長期休みには旅行に行ったりと思い出がたくさん詰まった学生時代でした。社会人となった今でも学生時代の友人とは連絡を取り合っています。

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患者さんのQOL(クオリティ オブ ライフ)と健康寿命の増進を追求したい。

超高齢化社会を迎えた現代において、私は製薬会社のMRとして地域の高齢者のQOLや健康寿命の増進に大きく貢献したいと考えます。高齢者は骨粗しょう症や喘息、肺炎などのリスクが高い状態です。またサルコペニアの状態になると寝たきりとなる状態も近づきます。その中で一製薬会社のMRとして自社医薬品が貢献できる患者さんはいらっしゃらないか、またどのような方にお使い頂くことがベストアンサーとなるのか。医師だけではなく、薬剤師や看護師、管理栄養士や理学療法士などのチーム医療の方々と対等の立場でディスカッションや情報提供を行い、一人でも多くの患者さんのQOLや健康寿命が増進する社会を創造していきたいです。

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高校生の皆さんへ。大きな壁も、仲間と共に乗り越えよう。

高校生の皆さんの中には、「6年間の大学生活や国家試験は大変なのかな」と不安に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は私も高校生の頃、同じことを考えていました。もちろん、大学では実際に勉強や研究など大変な日々を多く経験しました。しかし、そのような日々も、同じ志を持った多くの仲間がいる東薬だからこそ乗り越えることができたのだと思います。また、薬学業界で活躍されている先輩が多い東薬出身だからこそ、社会に出た後も大きな壁にぶつかったときに共に助け合い、乗り越えられると信じています。是非とも東薬で高みを目指してください!応援しています!

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