6年間の学修成果
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情報収集能力・情報分析能力
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アロマテラピーの知識
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『認知症に対するアロマテラピーの効能・効果について』
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第一希望のドラッグストア薬剤師に就職
アロマテラピーの知識と医療の関連性に着目し、独自性を持った研究に
私の卒論研究は『認知症に対するアロマテラピーの効能・効果について』をテーマとしました。このテーマは前年に先輩が行っていたものを引き継いだりしたものではなく、今年新たに自分の手で始めようと思ったものでした。
なぜそのようなテーマを選んだのか。きっかけは、ある時読んだ本にアロマテラピーについて言及があったことです。そこから興味を持ち始め、独自に勉強を重ねて現在はアロマテラピー検定1級、化粧品検定も取得することができました。
実は、アロマテラピーと医療の関連性は、既に多くの先行研究が進められており、様々な病気の治療などに関する論文が発表されている分野でもあります。
その中で、認知症との関連テーマを選択したのは、超高齢化社会に伴い認知症患者が増加している中、未だ完全な治療法の見つかっていない認知症の進行をアロマテラピーによって遅らせる方法を深く掘り下げて知りたかったからです。アロマテラピーによって、認知症の改善や予防につながり、その成果が普及すれば、患者さんやご家族の暮らしをより良いものにしていけるのではないかという思いがありました。
数多くの先行研究の中から自身の研究内容に有用なものを選択する「情報収集・情報分析」の力
研究を進めていく中で、特に自身の成長を感じるのは「情報収集能力」と「情報分析能力」です。
前述の通り、私の卒論テーマは今回新たに始めたもの。研究そのものも、私一人の力で進める必要がありました。アロマテラピーと認知症に関する研究も、検索すれば多数の論文が発見できます。それらを一つ一つ精査し、その論文の中の内容で、効果検証が可能であったり、一定の効果の期待できそうなものを取捨選択しなければなりません。 多数の情報の中から、重要なものは何かを考え、必要なものを選択しまとめる「情報収集能力」が身に付きました。
また、同じテーマの論文でも、研究の内容や手法が異なれば結果に差異が現れます。同テーマ・異内容の多くの研究成果の中から共通項を発見し、その成果に至る要因を分析する力、さらにその後の展開性を予想できる「情報分析能力」を磨くことができました。これらの力は、論理的な思考力とも言えるかと思います。
大学での学修成果を活かして、病気の予防と健康な生活に貢献する薬剤師に