鈴木 翼

薬学部 医療薬学科 6年(取材当時)

埼玉県 私立 花咲徳栄高等学校

6年間の学習と研究を通じて得られた「生涯にわたり挑戦を続け自己成長したいという意欲」

卒論研究では喘息をテーマに深い調査研究を実施

『気道リモデリングが与える気管支喘息の増悪に関する研究』をテーマに卒論研究を行いました。私の身内が気管支喘息を発症し、発作に苦しむ様子を見て、何か役に立ちたいと思ったことがこのテーマを選んだきっかけでした。喘息の重症化メカニズムについて、まだ明らかとなっていないことを解明したいと思い、卒論研究をおこないました。

薬学部の卒論研究では、Aコース(実験研究コース)とBコース(調査研究コース)を選択しますが、私の場合はBコース(調査研究コース)を選びました。Bコースはその名の通り、基本的に実験を行わず論文の精読調査などを通じて、自身の研究内容を深めていくコースです。

私の卒論テーマについても、まだ有効性は確立できていないものの、喘息の重症化や気道のリモデリングについて新たな治療を切り拓く可能性を持った論文を発見し、自身の調査研究を深めることができました。

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臨床現場での実習を通じて得られた、薬学的コミュニケーション能力と生涯勉強し続ける意欲

研究室での研究活動や、6年間の学修によって、知識・技能・態度などさまざまな点で成長を実感しています。特に、4年次に行われた「実務実習事前実習」、5年次の「実務実習」では、有意義な学修を通じ自身の能力の向上を感じました。

4年次の実務実習事前実習では、模擬患者さんを招き、模擬薬局や模擬病院にて患者応対・服薬指導をはじめ、無菌調剤や水剤調剤など、臨床現場で扱う内容を学びます。この科目で学ぶ内容は、5年次の実務実習と直結しています。他大にはない東薬の長所は、模擬薬局・模擬病院といった施設が整っていることと、模擬患者さんに協力をいただくことで、実際の臨床現場に近い環境で学べる事です。4年次にこの経験を経たおかげで、5年次の実務実習で患者さんに対応する際も緊張せず実力を発揮することができました。

5年次の実務実習を通じて、手技や態度を十全に発揮できたことで、さらに一歩進んで「自分がそれまでに学んできたことを自分なりのアウトプットを通じて患者さんに伝える力」を磨くことができました。薬学的コミュニケーション能力と言い換えることもできます。また、「患者さんやその家族の多様な背景を踏まえ、その立場を尊重した医療を実践することができる力」も手に入れることができました。

低学年次、私は必ずしも真面目な学生ではありませんでしたが、上記の科目や研究活動を経て、「医療の進歩に対応するために、薬剤師として生涯にわたり自己学習する意欲」を手に入れられたと感じています。

これからも常に何か目標に向かって挑戦し続ける人間でありたいです。

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「夢は何歳まで?」

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「この言葉は、私の好きなアーティストの曲名から引用しました。このフレーズを選んだ理由は、何歳になっても夢(目標)をもって人生を楽しみたいという私自身の願望との親近感を感じたからです。」