ニュース&トピックス 授業方法も、スピード感を持って変化する|学びを止めない。教員の取り組み
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2020.05.25
平田 尚人 准教授|薬学部 臨床薬剤学教室
【担当授業】
人間と薬学Ⅱ(救急救命)|1年必修科目、選択ゼミナール(災害医療)|1年選択科目、疾病と薬物治療Ⅰ(臨床検査)|2年必修科目、選択ゼミナール(ボランティア体験)|2年選択科目、病態栄養管理学(輸液基礎)|4年必修科目、薬局・病院薬学(災害医療・中毒医療)|4年必修科目、科別演習(セルフメディケーション)|4年必修科目、実務実習事前実習(D1・注射剤無菌調製)|4年必修科目、専門薬剤師総論(循環器・呼吸器・救急医療)|5年選択科目、プライマリ・ケア|5年選択科目、PBLT(専門薬剤師・災害医療)|5年選択科目、専門薬剤師特論(循環器・高齢者医療)|6年選択科目・・・等
【所属研究室】
臨床薬剤学教室
オンライン授業期間に取り組んでいる教育活動
前期で私が担当している科目は、主に薬学部4年生以上の高学年が対象であることが多いため、講義では、薬剤師国家試験に向けて、集大成の実践的な内容になるよう配慮しています。
特に実務実習前後の4・5年生の講義では、臨床現場の雰囲気を伝えることも重要になってくるため、紙面の資料だけでは重要なポイントが伝わりにくく、理解が不十分になりがちです。そこで、対面での直接的な講義の代替手段として、講義で使用するPDFのスライド資料とともに、ほぼ講義時間に相当する解説を付けたmp4の動画ファイルを学内ネットワークにアップしています。また、講義資料についても、教科書が登校禁止のため入手できなかった学生に配慮して、補足説明等の内容を盛り込んで充実を図っています。
今後、本学でも多数の同時視聴が可能な講義のライブ配信やアーカイブ化した資料の提供など、ネットワーク環境が整備されていくものと期待しています。しかし、十分な環境が整うまではもう少し時間がかかりますので、当面は講義資料と動画ファイルの合わせ技で対処していきたいと考えています。
動画の収録に際しては、資料の内容をweb対応用に見直し、これまで以上に吟味していますので、資料や動画の作成に時間を要している科目もあります。学生の皆さんは繰り返し視聴できる動画のメリットと併せて、チェックリストや確認テストなども活用していただき、web対応でも効果的な学習になるよう役立てていただきたいと思います。
また、研究室に所属している大学院生や卒論生とは、web会議システムを使って教員と意思疎通を図りながら、LINEやメールも駆使して、学習方法や論文作成について、逐次アドバイスをしています。
オンライン授業期間中のスケジュール
8:30~10:00 | 講義資料の作成 |
10:00~11:00 | 卒論生とのweb会議 |
11:00~12:00 | オンライン授業の動画作成(録音) |
12:00~13:00 | 昼食・休憩 |
13:00~16:00 | 講義資料作成、論文検索 |
16:00~17:00 | 大学院生とのweb会議 |
17:00~20:00 | オンライン授業の動画編集 |
在学生へメッセージ
本学学生、ならびに保護者の皆様におかれましては、新年度から大学での授業や実験が全く不可能な状況で、大変ご心配な日々を過ごされている事とお察し致します。現在、本学教職員が一丸となって、様々な問題に対応しているところでありますが、参考までに、私がweb授業で取り組んでいる試みについて、ご紹介させていただきました。
今回のCOVID-19感染症は、現代社会において経験したことがない全人類的な試練であると思います。現状では、いつになればパンデミックが収束し、学内で皆さんの顔を見ながら授業をしたり、共に実験やディスカッションができたりする時が来るのか全くわかりません。
私は病院薬剤師出身の実務系教員であり、災害派遣医療チーム(DMAT)の隊員でもあります(参考リンク)。この重大危機に対し、必要であれば、いつでも医療現場のお手伝いをするつもりでおりますし、近い将来、必ず元通りの生活ができる日がやってくると信じています。
本学の教職員は学生の皆さんと共にこの難局を戦って乗り越えていく覚悟です。一緒に頑張りましょう!
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