イベント情報 【東京薬科大学創薬エコシステム】第1回シンポジウム開催

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【東京薬科大学創薬エコシステム】第1回シンポジウム
-創薬モダリティや生体ターゲットの分析評価に有用な“新しい”計測技術と未来展望-

 下記の要領にて、表記シンポジウムを開催致します。
東京薬科大学創薬エコシステムへ入会頂いた企業の方のみが参加いただけますが、会場の都合上、50名様までとさせていただきます。会員企業の皆様は、別途ご案内しております参加フォームよりお申込み下さい。
また、未入会企業の皆様には、是非、本コンソーシアムへの入会を御検討頂きます様、お願い申し上げます。

開催日

2023年9月1日(金)

会場

日本橋ライフサイエンスビル  10階 

  • シンポジウム:1006+1007会議室 
  • 情報交換会: コミュニケーションラウンジ

【プログラムと演題(予定)】

13:30~ 受付開始
14:00~14:10

開会の辞

14:10~14:40
講演1 (発表25分+質疑5分)
「キノンの電極還元反応を利用した酸解離定数の新規測定法」
 小谷 明 (東京薬科大学・薬学部・分析化学教室)
【概要】
酸性物質からのプロトン供与によりキノンが電解還元される電位と酸性物質の酸解離定数(pKa)の相関性を見出し、これに基づくpKa測定法を開発した。本法は、液相におけるpKaの実測が不能であった超強酸性炭素酸に適用できた。
14:40~15:15
講演2 (発表20分+質疑5分)
「薬物のオクタノール/水分配係数log Po/wの“超”広範囲スクリーニング法」
 柳田 顕郎 (東京薬科大学・薬学部・生体分析化学教室)
【概要】
従来の1-オクタノール/水系に代わる新しい組成の二相溶媒系を用いる独自の log P 計測システムを開発した。この方法は“超”広範囲の log P 値(-8~+8)が実測できるため、ペプチドやオリゴヌクレオチドなどの高次構造形成を伴う中・高分子の計測に有用である。計測された化合物のlog P 値の特徴についても概説する。
15:15~15:40
講演3 (発表20分+質疑5分)
「金属イオンと薬物間の相互作用検出用のHigh-throughput スクリーニング法」
 守岩 友紀子(東京薬科大学・薬学部・生体分析化学教室)
【概要】
任意の金属イオンをキレートさせた固相抽出媒体と HPLC 分析を組合せることで、金属イオンと薬物間の錯体形成を網羅的に検出できるハイスループットスクリーニング法を構築した。この手法は、低分子薬物のみならず中・高分子の計測も可能であり、生体内での金属イオンを介する新規な薬物相互作用の探索にも活用できる。
15:40~15:50

休憩

15:50~16:15
講演4 (発表20分+質疑5分)
「ケモメトリクスを活用したHPLCシステムの精度評価の省力化」
 小谷 明 (東京薬科大学・薬学部・分析化学教室)
【概要】
ベースラインノイズの標準偏差(SD)が求められるケモメトリクスが、ISO 11843-7とJIS Z8462-7に採用されている。この活用により、1回のクロマトグラム測定でピーク面積のRSDが算出でき、精度評価の省力化が可能になることを示した。
16:15~16:45
講演5 (発表25分+質疑5分)
「酸化亜鉛ナノワイヤが拓く新たな分離計測の扉」
 梅村 知也(東京薬科大学・生命科学部・生命分析化学研究室)
【概要】
スライドガラスの上に酸化亜鉛のナノワイヤを生やすと、スライドガラスが超薄層クロマトグラフィーの分離プレートとして、また、レーザー脱離イオン化質量分析のターゲットプレートとしての能力を獲得する。本講演では、一細胞分析を見据えた新たな分離計測システムの開発に関する我々の取り組みを紹介する。
16:45~17:15
講演6 (発表25分+質疑5分)
「光ファイバー表面プラズモン共鳴(SPR)センサーの医療・産業応用の可能性」
 東海林 敦(東京薬科大学・薬学部・生体分析化学教室)
【概要】
無電解メッキ技術を利用することで、光ファイバーSPRセンサーを安価に製造できる。このセンサーはアナライトをノンラベルかつリアルタイムで計測できる微小センサーである。局所空間や危険区域における遠隔計測への応用が期待される。
17:15~17:25

閉会の辞(&ご案内)

17:30~19:30

情報交換会

 

本件に関するお問い合わせ

東京薬科大学 教学IR研究推進課