社会への貢献を実感できる、大きなやりがいのある仕事です。
大学で身に付けた知識、技術で人の役に立つものを作りたい。
現在の仕事はインフルエンザワクチンの製造。受精卵にワクチン株を接種して増殖させ、有効成分を分離、精製して作られるワクチンの「精製」工程を担当しています。学部を卒業後、大学院で基礎研究に取り組んでいましたが、それまでに身に付けた知識や技術を活かした「ものづくり」への興味が膨らみ、現在の仕事に就きました。研究室ではできない大規模な精製作業に面白さを感じると同時に、自分の仕事が多くの人の役に立っている点に大きなやりがいを感じています。医薬品は病気などで健康を損なった方に使われるものですが、ワクチンはインフルエンザに罹患するのを防ぐために健康な人に使用されます。将来このような「予防医学」の重要性はますます高まるでしょう。その点でも意義のある仕事だと思っています。
大学、大学院で学んだことと仕事内容は直接関係していませんが、研究室で培った問題に対するアプローチやプロセスの構築の仕方は、仕事上でとても役立っています。将来の夢はワクチンの製造工程をより良いものに進化させていくこと。進化する技術を取り入れて、10年先、50年先にも安定した品質で有効なワクチンが作れる製造方法を確立していきたいと考えています。