瀧澤 伊織

医薬品の素となるものを「原薬」と言います。私の仕事は大手製薬会社やベンチャー企業、研究機関などから依頼を受けて、国際的なルールに則って安全性を確保しながら、いかに正しく大量に効率良く原薬を生産できるようにするか、その手法を確立することです。たとえば試験管の中で化学反応が成立したとしても原料が増えれば、反応が悪くなったり、熱が上がって環境条件が変わったり、さまざまな障壁が現れます。実験でトライ&エラーを繰り返しながら数々の壁をクリアして、お客様が望む生産工程を実現していくのは非常にやりがいのある仕事です。

東薬の生命科学部という、理系全般に対して非常に間口の広い学校でしっかりと学び、基礎知識を身につけられたことは今の仕事に大いに活きています。今は非常に楽しく仕事ができていて、東薬に行かなければ今の自分はなかっただろうなと思います。