前田 佳主馬

シオノギ製薬株式会社

私立桐朋高等学校 出身
生命科学研究科博士前期課程(修士) 修了

大学で学んだ研究が、製薬メーカー研究者としての大きな力に。

自分の手で薬を開発したい。そんな意欲がわき上がってきました。

薬を作る一番最初の段階である研究部門で、基礎の基礎を研究するというのが今の仕事です。目標は会社が将来の主力製品にするために力を入れているアルツハイマー病や中枢神経系の疾患に効果のある薬の創出です。在学中に研究室で取り組んでいたのと同じ「脳神経の活動」をテーマに、マウスから神経細胞を採取して、薬を処置したときに、どのような反応をするのかを観察しています。もともと「生物」という科目が好きで、研究者になりたいと考えて東薬の生命科学部に進学。修士課程まで進んだので、博士課程も考えましたが、人間として自立することも必要だと考えて就職という道を選びました。製薬会社の研究職という、自分の興味であるサイエンスを追究しつつ収入を得られる理想の形を実現することができました。就職するまで「薬を創る」ことにあまり興味がなかったのですが、「創薬型製薬企業」として研究に力を入れていくという環境の中で、研究者として新たな薬の創出に取り組みたいと考えるようになりました。3年間アルツハイマー病を対象に積み重ねてきた実績も活かしながら、実現性の高い治療標的を見つけて新薬の創出に取り組んでいきたいと考えています。