安中 智美

株式会社 新日本科学PPD

埼玉県立浦和第一女子高等学校出身
生命科学部 生命医科学科 卒業

未来の医療に携わる仕事“CRA”

CRA(臨床開発モニター)は治験関係者の調整役

CRAは、新薬を開発するために必要な治験の事前調査や、治験実施施設を訪問してカルテで症例報告を確認してモニタリングなどをする仕事です。患者様の体の安全性を確保するため、カルテで血液検査の値などをしっかり確認しています。カルテから患者様の体調の回復が読み取れると、ほっとするとともに「この仕事をしていてよかった」とやりがいを感じます。また、治験には、患者様、複数の病院の医師、製薬企業の方、薬剤師、看護師、臨床検査技師など様々な人が関わります。こうした治験関係者の間に立ち、依頼や課題を調整することもCRAの仕事です。難しい依頼もあるのですが、関係者それぞれの立場を考え、伝え方を工夫するよう心がけています。

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医療への思いを仲間と共有した学生時代

もともと生物や人体に興味があったので高校生の頃から医療に携わる仕事を希望し、生命医科学科を選びました。同じ学科の友人たちも人体や病気の治療に興味がある人が多く、医療に貢献したい思いや互いの考えを知って視野が広がりました。また、実習では、生物、化学、物理など毎週のように幅広い分野の実験ができたのでとても楽しみでした。苦手意識のある分野もありましたが、分野を狭めず様々な実験を経験できたことで、自分の興味分野が明確になりました。実習で実験の基本をしっかり身につけたので、卒業研究では実践的な実験に取り組むことができました。

東薬は「自分の興味を将来に繋げてくれた場所」

東薬は、「私の興味を将来に繋げてくれた場所」です。3年生の講義で病の仕組みや治験業界について学んだことが、現在の仕事に就くきっかけになりました。入社後に、卒業研究のテーマである「再生不良性貧血」関連の治験に携わることができたことは、とても心に残っています。
新薬開発に関わるCRAは、いわば“未来の医療に携わる仕事”です。現在取り組んでいる仕事が将来多くの患者様の助けになるように、そして、いつかすべての患者様が自由に治療方法を選べる日がくるように、これからも使命感を持って仕事に取り組んでいきます。

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