ニュース&トピックス 分子生命科学科の学生・教員の研究発表と受賞の紹介

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2021.08.19

分子生命科学科の学生・教員の研究発表と受賞一覧

受賞者の声(2021年度)


受賞者:石田 千晶 (生命分析化学研究室 修士課程1年)


受賞名: 2021筑波セミナー 奨励賞
授与者:プラズマ分光分析研究会
演題名:酸化亜鉛ナノワイヤプレートを用いた超薄層クロマトグラフィーと表面支援レーザー脱離イオン化質量分析

この度、2021年度筑波セミナーにて、研究奨励賞を受賞することができ、大変光栄に思います。本発表では、酸化亜鉛ナノワイヤプレートを用いた表面支援型レーザー脱離イオン化質量分析に関し、ナノワイヤ表面を化学修飾して大気圧プラズマ照射でこれを限定的に除去して試料を負荷することにより、試料の拡散希釈を抑え、検出感度を5倍程度向上できることを報告しました。今後は、検出可能な物質の探索や更なる感度向上のために酸化亜鉛ナノワイヤの構造の最適化を図り、本分析法の実用化を目指します。

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受賞者:渡邊 未峰 (生命分析化学研究室 修士課程1年)


受賞名:第81回分析化学討論会 若手ポスター賞
授与者:日本分析化学会
演題名:ランダムな方向性を有する酸化亜鉛ナノワイヤプレートの創製と薄層クロマトグラフィーにおける展開速度の改善

この度、第81回分析化学討論会にて若手ポスター賞を受賞することができ、大変光栄に思います。本研究では、酸化亜鉛ナノワイヤプレートの超薄層クロマトグラフィーは一般的なシリカゲルプレートと比較して展開速度が遅いという問題を、ナノワイヤのサイズや配向性を変化させることにより解決を図りました。シリカゲルプレートほどの速度には至りませんでしたが、従来のナノワイヤに比べ5倍程度の速度を達成しました。この分析法では、酸化亜鉛を分離の場として用いているため表面支援型のレーザー脱離が可能であり、分離から質量分析まで同一プレートで行うことができます。今後は、さらなる分離速度の改善に加え、質量分析の最適化を図り、本分析法の実用化を目指していきます。

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