ニュース&トピックス GoProカメラで臨場感溢れるハイブリッド実習を|学びを止めない。教員の取り組み
- 生命科学部
- 生命医科学科
- その他
- 教育活動
2021.10.04
浅野 謙一 准教授|生命科学部 免疫制御学研究室
- 担当授業
- 生命医科学概論(1年生)
遺伝子工学I(2年生)
免疫学実習(2年生) - 教員・研究室情報
言葉よりもイラストで、イラストよりも映像で
生命科学部では実習を多く取り入れ、生命科学の研究に不可欠な生物・化学・物理実験の基本的な技術から、さらに高度で専門的な実験技術を学んでいきます。現在、大学では対面とオンラインを併用し授業運営を行なっています。対面型であれば受講する学生の反応を見ながら、説明を追加したり、板書を書き直したりと、リアルタイムで講義内容を微調整できます。しかし、Zoomを使用したオンライン型の授業・実習は、教員がパソコンのディスプレイに話しかけるだけの、“一方通行”なコンテンツに陥りがちです。そこで、細かな実験手技が成否の鍵を握る免疫学実習では、「言葉よりもイラストで、イラストよりも映像で」を目標に、GoProカメラとZoomを組み合わせたオンライン化にチャレンジしています。この仕組みを活用することで、対面で受講している学生は手元のパソコンを使用して指導教員と同じ視角で手技を確認できます。もちろん、自宅で受講する学生も目の前に実験器具があるような臨場感溢れる疑似体験をすることができます。
GoProカメラで、より感覚的な技術を伝える
ピペットマンやチューブをGoProカメラで撮影するため、実験を行う研究者の目線で より感覚的な指導が可能となりました。また、その映像をZoomに投影しながら実験手技を口頭で説明することで、ホワイトボードの板書(文字やイラストなど)だけでは説明しきれなかった、操作の“勘どころ”を伝えられるようになりました。実際、学生たちの実験の成功率は、新型コロナ流行前に比べ大きく向上しました。このことから、GoProカメラとZoomを組み合わせた実習の導入が学生の習熟度の向上に寄与していることも分かりました。前例の無い、挑戦的な試みにも前向きに参加してくれた受講生の皆さん、そして、慣れない映像配信をサポートしてくれたTeaching Assistantの大学院生の方々にお礼申し上げます。
GoPro×Zoomのハイブリッド実習は、感染リスクを高めることなく受講生の習熟度を向上させることのできる画期的な実習モデルです。知識伝達だけでなく、より実践的なスキルの習得を重視する生命科学部の教育方針を実現する一つの手段だと考えています。今後、通信環境と集音機能を改善することで、実習のさらなる高品質化に向けた努力を続けてまいります。
学生へメッセージ
もう随分慣れたと思いますが、2020年度から進んだ講義のオンライン化 に、みなさん戸惑ったと思います。私もです。Zoomの講義ではチャットで構わないので、リアルタイムで遠慮なく質問やコメントしてくれると、非常に助かります。「マイクの音質悪い」とか、「フォント小さい」とか。皆さんの声の一つ一つが、私たちが日々取り組んでいる教育改善のヒントになります。質の高い教育を共に目指していきましょう。
本件に関するお問い合わせ
- 東京薬科大学 広報課
-
- 042-676-6711(8:45~17:00 月~金、祝日は除く)
- 問い合わせフォーム
- 〒192-0392 東京都八王子市堀之内1432-1