ニュース&トピックス 2022年度「高校生物発展講座」をオンライン形式(Zoom)で開催しました

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2022.12.01

第1回 10/28(金) 17:30~18:50

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 本講座では、人を構成する細胞がこれまで知られていた60兆個ではなく37兆個程度であるという話題からはじめられ、血管内皮細胞や血管平滑筋細胞から構成される血管の構造、発生初期から血管成熟過程までのプロセス、そして血液循環による酸素と栄養の運搬や体内環境の維持機能ついて解説されました。
 後半は、がん細胞が生存に利用する新規血管形成、血管新生阻害作用のある医薬品(サリドマイド)、心疾患、糖尿病、COVID-19による血栓症について解説されました。

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第2回 11/25(金) 17:30~18:50

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 本講座では、ストレスにより生じた異常なタンパク質を細胞から排除するメカニズムである小胞体ストレス応答の仕組みを、工場での品質管理「生産ラインの停止」「不良品の修理・再生」「廃棄処分」「工場閉鎖」にたとえて解説されました。後半は、ストレス応答時には細胞全体のmRNA翻訳効率が低下するにも関わらず、ストレス応答に必要な遺伝子のmRNA翻訳効率が上昇するメカニズムにも触れられ、さらに、これらの異常によっておこる病気である白内障やパーキンソン病などについて紹介されました。

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「高校生物発展講座」のアンケート結果の一部を紹介します。

講座の『内容』は適切でしたか?
大変有意義だった:60 %、有意義だった:40 %、どちらでもない: 0%、あまり有意義ではなかった:0%、有意義ではなかった:0%
講座の「難易度」は適切でしたか?
難しかった:20%、やや難しかった:30 %、適切であった:50 %、やややさしかった:0%、やさしかった:0 %
 
  • いずれも、講座2回の平均値です。

参加者の感想

  • 関西在住です。オンラインで、専門の先生方の貴重なお話を聴かせていただける機会がとても有り難いです。ありがとうございました。
  • 難しい内容を高校の教科書や他専門書を引用しながら、またここだけポイントという形でお話してくれたのでわかりやすかったです。関連疾患を紹介下さりありがとうございました。
  • 新課程の教科書では進化についてしっかり記載されるようになったため、進化について聞ける機会があれば嬉しいです。

本件に関するお問い合わせ

東京薬科大学 生命科学事務課