下川 友理子

株式会社カケハシ マーケティング

桜蔭学園 桜蔭中学校・高等学校 出身
薬学部 医療衛生薬学科 卒業

「これから社会を生きていく子供世代のために、良い世界を残したい」という想い

今に活きる「東薬で学んだ医療人としての土台」

「東薬生には、薬剤師に限らずさまざまなキャリアが拓けている。必ずしも薬剤師の道を選ばなければいけないことはない。」
私の友人の父で、東薬の教授をされている方からのアドバイスでした。

幼いころから、何となく医療業界に進むのであろうなと思いながらも、薬学部に道を絞っていたわけではなく、看護学部や医学部、その他映画製作の道など幅広く自身の進路を考えていました。少しでも興味があることをベースに大学を選び、入学してから自身にできることを見つけていきたい。そのためにも進路が多岐にわたっている学部を選びたいと思っていました。性格的にも、目標到達や課題解決のためにさまざまな戦略を考えたり、その時々のベストな選択をしていったりすることを楽しむタイプなのです。合格した大学の中から東薬を選んだ決め手は、自宅からの距離。通学が最もしやすかった点も、私にとっての重要なファクターでした。

大学では、医療の知識や倫理観といった医療人としての土台を獲得し、キャリアの広い可能性を具体的に知ることができました。6年間の学びや研究室配属後の3年間の研究活動を通じて得たこの土台や視野は、何物にも代えがたいものです。

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薬学生には、他の医療系学部生と比較しても、就職先にいくつもの選択肢が用意されています。私は、卒業後のファーストキャリアとして製薬企業のMR職に進みましたが、大学で培った医療人としての土台があったからこそ、営業職として早くに評価していただけたのだと思います。医師や看護師に信頼され相談される、文献を用いて議論もできる、そんなMRでいられたのは、東京薬科大学における薬学教育のおかげです。

卒業後に感じる「薬学部生に広がるキャリアの可能性」

現在、私は2度の転職を経験しているとともに、現職以外の副業を行っています。転職に踏み切った理由は、「もっと自己成長・スキルアップしたい」「医療業界のシステムを自らの働きで変える仕事をしたい」という思いがあったためです。さらに転職を考え始めた時期、社会的にもビッグデータの重要性と有効活用が話題となっており、医療職でも分析的なスキルが重要となる兆しを感じていたという理由もあります。しかしなにより、このような自由で挑戦的な働き方ができるのは、薬剤師という国家資格を持ち、ある程度生活の安定を確保できているからともいえます。

MR以降の経験を活かし、現職では株式会社カケハシにてマーケティングの仕事に従事しています。具体的には、営業戦略支援やイベント企画運営、デジタルマーケティング戦略の企画実行等を担っております。学会でブースを出展しカケハシのプロダクトを紹介する、オンラインセミナーの開催をしたりしていますね。

カケハシで従事している現在の仕事のやりがいは、マーケティング戦略に関して誰でもが発言をでき、活発な議論を行って方針を決めていけることだと思います。これまでの人生経験全体を振り返って、得てきた力が随分活かされていることを感じています。また、この仕事の魅力は、日本の医療のシステムを継続・発展させられること、本当にお困りの方に適切な医療サービスを届けられること、自身が楽しみながら成長できるとともに誰かの役に立てることだと感じています。

繰り返しになりますが、現在このような魅力あふれる仕事に就き充実した日々を送れているのは、東薬に入学し、多様なキャリアが拓かれていることを知れただけでなく、医療人としての土台とともに国家資格という強みを手に入れることができたからです。

今後も、今までに得られた力を最大限に活かし、また磨きながら、日々を充実させていけたらと思っています。

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未来につなげるために

今まで私は、自分のやりがい・楽しさを最大化にすることで自己成長を遂げ、その結果としてさまざまな形で医療や社会に貢献してきました。しかし今は、「これから私たちの後を生きていく世代や子供たちのために、何か少しでも良い世界を残していきたい。」このように強く感じています。

仕事やプライベートを通じ、この想いの実現に向けて、今後も歩んでまいります。

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後輩へのメッセージ

自分がどんな大人になりたいか、自分が5年後10年後にどんな職業・どんな役職・どんな働き方をしてどんな人間になっていたいか、それがすべてだと思います。私は個人的には、絶対になにがなんでも「楽しめない“仕事”はしたくない」と思っています。理由は単純で、社会人のほとんどが、1日8時間かそれ以上、自分の時間を“仕事”に投資する必要があるからです。なので、研究室/学部選びにしろ、大学選びにしろ、進路選びにしろ、自分がそこにいて楽しくなるイメージが持てるか、どんな活躍をして、どんな成長ができるか、ポジティブなイメージを持てそうだと思えるものを選択してみると良いかもしれません。

私の経験から言うと、東京薬科大学で医療について学ぶことで、多くの選択肢と可能性を得られると思います。挑戦ができる土台を、そして機会も、大学が与えてくださいます。必ずしも人より優秀な学生になれなかったとしても、自分が考え選択し挑戦し続けることによって、未来は楽しく充実したものになると思います。

皆さんもぜひ、大学での学生生活を楽しんでください。

私にとって、東京薬科大学は

P1688735(1)_900x600.jpg「“医療人として働く覚悟”を与えてくれた場所」