大木 聖矢

薬学部 医療薬学科 6年(取材当時)

山梨県立甲府昭和高等学校 出身
個別化薬物治療学教室 所属

伝える力とアカデミックライティング|私の学修成果

6年間の学修成果

  • 大学院博士課程に進学
  • 個別化医療を目指したCYP1A2フェノタイピング法を研究
  • 繰り返し鍛えたプレゼン力
  • 科学論文雑誌への投稿に挑戦

情報収集と実践で鍛えた“プレゼンテーション能力”

東薬で過ごした6年間、研究活動を通じて高い“プレゼンテーション能力”を得ることができました。薬学部の研究室では、日頃から定期的にセミナー(各学生の研究内容発表など)が開催され、指導教員はもちろんのこと、研究分野の異なる教員や先輩学生などと質疑応答やディスカッションを何度も行なうことでプレゼンテーション能力とクリティカルな思考力を鍛えています。私が所属する個別化薬物治療学教室(研究室)では、特にこのセミナーに重きを置いており、学会発表を見据えた熱のこもったディスカッションや質疑応答が展開されます。その中で、自身の研究を分かりやすく伝えるため、パワーポイントなどのスライド作成は常に念入りに行うよう心掛けました。研究内容に関する文献だけでなく、プレゼン方法に関する書籍を読み、先輩の発表スライドを研究するなど、“伝える”ことを意識した情報収集に取り組みました。また自身の発表に寄せられる質問や教員からのアドバイスから非常に多くのことを学ぶことができました。自身の改善点を一つ一つクリアしていくことで、プレゼンテーション能力を磨くことができました。

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科学論文雑誌への投稿に挑戦

研究活動を通じて、書く力 “アカデミックライティング力”を伸ばすことができました。研究を始めた頃は、論理的思考はおろか、文章を書くことにもなかなか慣れませんでした。研究室では卒業論文の制作のみならず、学会の発表要旨を書く機会が多くあり、そのような環境で自身のアカデミックライティング力を鍛えてきました。研究室の同期と一緒に文章を考えたり、添削をしあったりと、互いに研鑽していくことは研究意欲の刺激にも繋がりました。そして、大学5年の冬から科学論文雑誌への投稿を目指し、卒業論文とは別に英語論文の執筆を始めました。参考文献を読むのはもちろんのこと、教授や指導教員に何度も査読をお願いしました。丁寧なアドバイスだけでなく、もちろん時には厳しいレビューを頂くこともありましたが、その経験を積み重ねていくことで、ライティングスキルを格段に向上させることができました。

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“学び”を支えてくれた研究室

正直なところ、私はもともと頭がいいタイプではなく、小中学生の成績は中の下。大学に入学後、1年次の成績表でもやはり中の下くらい。そんな私が科学論文を執筆できるようになれたのは、研究室での“学び”によるものだと感じています。私たちの学ぶ意欲を後押ししてくれる教員や、朝から晩まで共に切磋琢磨できる友人や先輩後輩。実験や論文を読んだり、プレゼンの準備、学会に出掛けたりと、忙しい日々でしたが本当に充実した研究室生活を過ごすことができました。これから、研究の世界を牽引できる研究者を目指し大学院博士課程に進学します。支えてくれる家族や研究をできる環境に感謝し、これまでの自身の成長を糧に、より社会に貢献できる研究を追求していきます。

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