大学紹介 2020年度　薬剤師勉強会　開催実績

東京薬科大学　教育3号館3401講義室

心疾患を合併する高血圧の薬物治療：標準的な処方の理解

東京薬科大学・臨床医療薬学センター　教授　山田純司

心臓は高血圧の主要な標的臓器であり、また、血管壁への圧負荷増大は喫煙・脂質異常症・糖尿病などと相まって動脈硬化へと進展します。そのため高血圧は、冠動脈疾患、心不全、心房細動（脳梗塞）、突然死の危険因子となっており、心血管疾患の予防において降圧が不可欠であることは間違いありません。しかし、『降圧薬』は単に血圧降下のためだけに処方されるとは限りません。たとえば、心不全においてはQOLと予後の改善に主眼が置かれます。また、冠動脈疾患では、降圧薬と同時にその他の危険因子の治療のため、さらに薬剤が追加されます。そこで本講演では、一見すると複雑そうな『心疾患を合併する高血圧』の薬剤処方を、診療ガイドラインに則して分解し、各薬剤の処方意図を理屈に基づいて解説することで、標準的な処方の構成を整理します。『ガイドラインで理解する疾病と薬物治療：高血圧』を副題に掲げ、学び直しを図ります。

先着180名（会場座席数560席）

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