大学紹介 第92回　薬剤師勉強会

要旨：精神疾患の生涯有病率は4人に1人とメンタルヘルスの問題は国民の誰もが経験しうる身近な問題です。しかし、精神疾患に対しては偏見も多く、地域住民のみならず医療従事者の理解と意識の向上が求められます。メンタルヘルス・ファーストエイド（MHFA：Mental Health First Aid ）はメンタルヘルスの認識と知識、援助を求める行動、そしてメンタルヘルスの問題を抱える人への援助を含む、公衆のメンタルヘルスリテラシーを高めることを目的に、2000年にオーストラリアでエビデンスに基づいて開発されたトレーニングプログラムです。現在、世界22か国以上でこのプログラムが採用されています。今回はMHFAと自殺予防（メンタルヘルスの危機的状況に対するファーストエイドを含む）について、メンタルヘルスに不調を抱える人への具体的な対応法を学びます。

演者：東京薬科大学　薬学部　客員教授　齋藤　百枝美　氏

要旨：オリンピック・パラリンピックなどの国際的なスポーツ大会で、「アンチ・ドーピング規則違反」が話題になることがあります。日本国内でも、国民体育大会レベルの試合に出場するアスリートは、ドーピング検査を受ける対象であり、薬剤師がアスリートから薬に関する相談を受ける機会も少なくありません。2009年には、アンチ・ドーピング規則に関する正確な情報・知識を有する薬剤師を養成する「公認スポーツファーマシスト認定制度」が日本アンチ・ドーピング機構（JADA）により創設されました。世界アンチ・ドーピング規定に基づく禁止表国際基準（スポーツにおいて禁止される物質と方法が記載された一覧表）は毎年改定されます。本勉強会では、最新の情報に基づいて、薬剤師が知っておきたいアンチ・ドーピングに関する基礎知識について学びます。

 演者：東京薬科大学　薬学部　漢方資源応用学教室　横須賀章人 准教授

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※11:00～11:30に受付を済ませた方は、３F　3303講義室でお待ちください。