ニュース&トピックス 国際規制物資(硝酸ウラニル)の指定外保管について

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2023.03.01

2023年2月21日、国際規制物資である硝酸ウラニルを定められた保管場所以外で保管していたことが判明しました。本件は、職員が研究室内の整理を実施した際に、硝酸ウラニル25gが入った瓶が未開封の状態で保管されているものを発見したものです。当該物資の保管について、2023年2月21日に原子力規制庁に報告を行い、2023年2月22日に所轄警察署・消防署に報告を行いました。なお、当該物資は、既に許可を受けている保管庫に移動しており、外部への放射線漏洩はありません。

保有物質の詳細

  1. 試薬名 : 硝酸ウラニル
  2. 数量 : 25 g
  3. 容器 : 25g瓶
  4. 開封の有無 :未開封
  5. 学内での使用用途 : 電子顕微鏡観察における検体染色用
  6. 納入時期 : 薬品ラベルの状況から30年~40年前と考えられる

発見日及び場所

2023年221日(火)
本学キャンパス研究2号館5階 薬学部505研究室内

放射線量

単位はマイクロシーベルト毎時(µSv/h)。

  1. バックグラウンド(研究2号館5階廊下) : 0.06 µSv/h
  2. 容器表面 : 0.05 µSv/h
  3. 容器から1メートル地点 : 0.06 µSv/h
  4. 部屋の中心: 0.05 µSv/h
  5. 発見保管庫前1センチメートル地点 : 0.08 µSv/h

 【参考】八王子市上柚木二丁目(上柚木公園)の空間放射量測定結果 *2023112

  1. 地上1メートル: 0.03 µSv/h
  2. 地表面(地上5センチメートル) : 0.03 µSv/h

以上の測定結果から自然界の空間線量とほぼ同等であり、健康に影響を与えるレベルではなく、人体への放射線影響は無視できると考えられます。

現在の保管状況

他に所有している酢酸ウラニルと同様に、所定保管庫(金属製金庫)に施錠状態で保管しております。

今後の対応

  1. 各種法令に基づき、国際規制物資を含めた化学物質をより厳正に管理いたします。
  2. 本学職員・学生向け冊子「化学物質取扱い手引き」にも国際規制物資に関する内容を掲載し、職員・学生への周知徹底を図ります。

本件に関するお問い合わせ

東京薬科大学 総務部 広報課