原田 泰地

生命科学部 分子生命科学科 2年(取材当時)

海外留学で学ぶ、アメリカの医療現場とコミュニケーション。

海外研修へ挑戦。もっともっと英語を。

私は大学2年生の夏休みに大学の海外研修プログラムに参加し、アメリカへ渡りました。ホームステイのプログラムで、語学学校で授業を受けたり、カリフォルニア大学アーバイン校のメディカルセンターを見学したりするなど、様々なプログラムの中で自身の英語力を試すことができました。

言語だけじゃない、日米のコミュニケーションの違い。

現地では、ホストファミリーに連れていって頂いた教会でのピクニックがとても印象に残っています。日曜日には多くの人が礼拝に訪れていて、その場の雰囲気に圧倒され、恥ずかしがり屋な私はなかなか会話に入っていくことができませんでした。しかし平日に行われたピクニックでは、参加した人達との交流の場でもあり、現地の方と色々と会話することができました。現地の方と流暢に英語でコミュニケーションを取る自信がありませんでしたが、必死に食らい付きながら会話にトライしていました。そこで感じたのは、現地の方々の会話はいつも楽しげで、話題にしているものは身近なものばかりだということです。それでいて、心の底から浮かんでくるものを感情豊かに話しているようで、短い会話でもコミュニケーションを楽しもうという思いがひしひしと伝わってきました。日本と米国のコミュニケーションに対する考え方の違いについて垣間見えたような気がしました。

この目に焼き付けたアメリカの医療現場。

UCIのメディカルセンターでは、血液検査などの検査機構や病院施設を案内して頂きました。そこで多くの医師や医療スタッフの仕事風景を目にすることができました。お互いが笑顔で軽く会話を交わす光景を何度も見かけました。また私たちの見学許可の申請などは口頭での確認で済まされるなど、それぞれのスタッフの役割と尊厳がとても尊重された職場の雰囲気を感じました。そこでは日本とは違う職場の雰囲気を持っており、寛容さと大らかなものに満ち溢れているようにも見えました。医療機関ではありますが、そこには緊迫した空気はなく、活き活きとした雰囲気が支配しているように感じられました。

もっとアメリカの文化や慣習に触れたい。そのために更に英語力を。

この海外研修プログラムでは、自身の語学力の向上だけでなく、コミュニケーションや職場の雰囲気など、言葉で言い表せないような文化や慣習の違いを体験することができました。日本国内でも外国人旅行者などが増え、外国語でコミュニケーションを取る機会も増えていますが、海外で過ごしたからこそ体験できる“雰囲気”を味わうことができたことが、自身にとって何よりの経験でした。
今回はカリフォルニア州への訪問だけでしたが、今後はアメリカの他の地域へ赴き、もっと様々な文化や慣習に触れてみたいと感じました。そのためにも現地で会話を楽しむことができるよう、自身が所属する英会話サークルToyakuEnglishでもっと自身のスピーキング力を鍛えたり、普段の会話での語彙やトピックスを増やすことも意識しながら英語学習に取り組んでいきたいと思います。