ニュース&トピックス 国際規制物資(酢酸ウラニル)の指定外保管について

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2020.01.21

2019年12月25日、国際規制物資である酢酸ウラニルを定められた保管場所以外で保管していたことが判明しました。本件は、職員が棚卸のために、保管薬品庫を開錠・確認したところ、ビニール袋に入れられた酢酸ウラニル(25 g瓶)1本が未開封状態で保管されているのを発見したものです。当該物資の保管について、2020年1月9日、原子力規制庁及び所轄警察署・消防署並びに八王子市に報告を行いました。なお、当該物資は、既に許可を受けている保管庫に移動しており、外部への放射線漏洩はありません。



保有物質の詳細

(1)試薬名 : 酢酸ウラニル
(2)数量 : 25 g瓶入り粉末、1本
(3)開封の有無 : 未開封(ビニール袋に入れられていた)
(4)学内での使用用途 : 電子顕微鏡観察における検体染色用
(5)納入時期 : 薬品ラベルの状況から30年~40年前と考えられる

発見日及び場所

2019年12月25日(水)
本学キャンパス研究2号館5階 薬学部506研究室内薬品庫(施錠あり)

放射線量

単位はマイクロシーベルト毎時(µSv/h)。
(1)バックグラウンド(研究2号館5階廊下) : 0.07 µSv/h
(2)容器表面 : 0.56 µSv/h
(3)容器から1メートル地点 : 0.07 µSv/h
(4)発見場所 部屋の中心 : 0.06 µSv/h
(5)発見保管庫前 : 0.06 µSv/h
【参考】八王子市上柚木二丁目(上柚木公園)の空間放射量測定結果 *2019年12月4日
(1)地上1メートル: 0.04 µSv/h
(2)地表面(地上5センチメートル) : 0.03 µSv/h
以上の測定結果から自然界の空間線量とほぼ同等であり、健康に影響を与えるレベルではなく、人体への放射線影響は無視できると考えられます。

現在の保管状況

他に所有している酢酸ウラニルと同様に、所定保管庫(金属製金庫)に施錠状態で保管しております。

今後の対応

(1)各種法令に基づき、国際規制物資を含めた化学物質を厳正に管理し、職員・学生への周知徹底を図ります。
(2)国際規制物資を含めた、学内の全薬品類について、保管状況に問題がないか一斉調査を現在実施しております。

本件に関するお問い合わせ

東京薬科大学 総務部 広報課