ニュース&トピックス 新型コロナウイルスとワクチンの知識・調製方法、東京薬科大学教員が現役薬剤師へレクチャー|プレスリリース

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2021.04.07

プレスリリース

新型コロナウイルスとワクチンの知識・調製方法、東京薬科大学教員が現役薬剤師へレクチャー
~新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた、八王子薬剤師会と東京薬科大学の地域貢献活動~

東京薬科大学(以下「本学」)は、八王子薬剤師会の要請を受け、薬学部の堀祐輔教授、中南秀将教授、国分秀也准教授、戸張裕子准教授、秋山滋男講師による「新型コロナウイルスワクチン調製(希釈、分注)にかかる技術研修会」を実施しております。

本研修会は、八王子薬剤師会研修センター ファルマ802にて、令和3329日(月)に第1回が開催されました。今後、同内容にて、47日(水)19:0021:00412日(月)19:0021:00にも開催いたします。延べ3日間にわたり八王子市内の現役薬剤師113名が参加予定です。

八王子薬剤師会研修会3-2.pngワクチン調製手技 研修中の様子:
薬液の原液は小さい瓶に入っている。0.3mLを一人分として注射器に分注していく。

経緯
各自治体でのワクチン接種にあたり、厚生労働省から「新型コロナウイルスワクチンの接種体制の構築にかかる薬剤師の協力について(依頼)」(健康発02101号)が通達されました。その中で、ワクチン調製(希釈、分注)にあたっては薬剤師の協力が必要であり、また調製のための研修の受講が求められています。そこで、八王子薬剤師会からの要請のもと、消毒や微生物の専門家及び実務実習教育の専門家である本学教員が講師となって、329日(月)、研修会を実施いたしました。

研修内容
本ワクチンは、「mRNAでありかつリポソーム化されている」という特性を持っており、この特性を理解していないと適切な取り扱いができず、有効性にも影響が出ます。また、接種可能な状態にするために、薬剤の凍解後、速やかに生理食塩液で正確に希釈することが必要です。このため研修では、ワクチンの性質や取り扱い方法の講義受講、希釈、分注等のワクチンの調製手技の実習を行いました。さらに、講義や実習の配信動画などによって自宅等でも予復習を行っていただきました。このような基礎知識や技術を得ることで、医療従事者や患者の皆様からの疑問にも適切に回答することができるとともに、対象者の皆様が安心してワクチン接種に臨むことができます。

講師 堀祐輔教授ならびに中南秀将教授のコメント および今後の展望
「学術教育研究の専門家である大学教員が講師となって研修会を実施できたことは、受講者である薬剤師の皆様が安心して知識や技術を修得できる点で非常に意義のあることです。 八王子市の65歳以上の接種対象者は約16万人。この新型コロナウイルスワクチン調製は正確かつ迅速な手技が必要となりますが、今回の研修会によって、市民の皆様にも安心して接種いただける知識や技術を共有できたと感じております。これからも大学の地域貢献の一環として新型コロナウイルスの脅威を取り除けるよう協力していきたいと思います。」

 本学では、先般のPCR検査センター設置を始め、南多摩地区を中心とした地域住民の方々の健康に貢献できるよう取り組んでまいります。

取材に関するお問い合わせ

東京薬科大学 総務部 広報課