ニュース&トピックス 大学教育再生加速プログラム「卒業生調査報告会」を開催しました

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2021.03.25

2021年3月10日に『卒業生調査報告会』をオンライン(YouTubeライブ配信)で開催し、学外から約140名の方々にご視聴いただきました。

 本会は、「大学教育の質保証―卒業生調査の意義とその有効性―」をテーマとし、文部科学省大学教育再生加速プログラム(AP事業)において実施した卒業生調査分析により得られた知見を大学関係者等で共有することにより、教育の質保証における卒業生調査の意義とその有効性を考える事を目的に開催致しました。

 本会では、まず、学校法人桐蔭学園 理事長 溝上慎一先生に、「発達を見据えての学生の学びと成長、トランジション」と題した基調講演を頂戴致しました。
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 次に、本学より、卒業生調査報告及び卒業時調査報告を行いました。

 卒業生調査報告では、矢野眞和特命教授から、「卒業生調査の意義―学生時代の学びは、どのように生かされているか?―」と題し、卒業生調査で得られた約2,000もの自由記述の言葉をKJ法と数字(計量テキスト分析)で検証した結果について報告致しました。また、昨年度まで本学特命准教授としてご活躍いただいた大正大学 専任講師 日下田岳史先生からは、「卒業生の仕事と学び方から見た大学教育の質―男女比較の視点からー」と題し、卒業生に見られる男女差と、その男女差から、卒業生が求める大学教育についてご報告いただきました。
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 また、本学が取り組むIR活動の一環として、横松力名誉教授から、「卒業時調査と教学データの統合による学修成果の可視化」と題し、本学が学位記授与式にて実施している卒業時調査と学内で保有する教学データを統合し、入学前から大学卒業までの成長パターンや学修成果に与える影響について報告致しました。

  続いて、同志社大学 教授 山田礼子先生より「学生の成長を支える大学環境―COVID-19の経験を踏まえてー」と題し、大学の影響・教育力がどのような教育効果をもたらしているかについてご講演いただいた後、本学発表に対するコメントを頂戴し、最後に、溝上慎一先生、山田礼子先生、日下田岳史先生と矢野眞和特命教授によるパネルディスカッションと質疑応答が行われました。パネルディスカッションでは、「社会関係資本の高さ」や「経験の開かれ(新しい物事に向かう姿勢で、好奇心や探究心)」が将来、成長感を育むポイントの一つであることや、「将来の見通し」と「社会人基礎力」は大学の正課で育むことが出来ることが示唆され、更に「身についたもの」についての国際比較について議論がなされました。
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[事業推進責任者 高橋勇二教授より]

 大学教育再生加速プログラム(AP事業)は令和元年度に補助期間が終了致しました。コロナ禍により、本報告会の開催を1年延期し、オンラインという形で実施させていただきましたが、本学の重点取組である「卒業生調査」について、多くの皆様にご視聴いただけたことを大変嬉しく思います。
 本学での「卒業生調査」の活用方法については、Webサイト等から引き続き情報発信いたします(現在Webサイト準備中)。本学での取組が皆様のご参考になれば幸いです。

本件に関するお問い合わせ

東京薬科大学 教学IR研究推進課