青栁 泰成

生命科学研究科 博士後期課程 2年(取材当時)

東京都立立川高等学校 出身
生命科学部 生命医科学科 卒業
生命科学研究科博士前期課程 修了

国際学術誌Cancer Discoveryに筆頭著者として論文投稿|私の学修成果

学修成果

  • 骨髄異形成症候群(MDS)の病態発症メカニズムの解明
  • 国際学術誌Cancer Discoveryに筆頭著者として論文投稿
  • 論理的思考・プレゼンスキル
  • 論文作成のノウハウ

骨髄異形成症候群(MDS)の病態発症機序の解明を目指す

私は、学部4年次から腫瘍医科学研究室に所属し、難治性血液がんである骨髄異形成症候群(MDS)の病態発症機序の解明を目指して研究を続けてきました。大学院への進学が決まった9月から私の研究人生が始まりました。研究室の一期生だったこともあり、実験計画の立案や結果の考察、さらには実験結果から新たな仮説を導き出すための論理的な考え方を、指導教官の林先生から直接ご指導いただきました。また、毎週行われるラボミーティングでは、実験結果や自分のアイデアを発表する機会が与えられました。正直かなり大変でしたが、毎週コンスタントにプレゼンを繰り返すことで、印象的かつ説得力あるプレゼンをする能力を身につけることができました。また、教授の原田先生は、実験結果やアイデアに対して、常に臨床的な視点を含めたフィードバックをくださいました。そのおかげで、常に患者さんで実際に起こっていること、臨床現場で求められていることを意識して研究を行う姿勢が身につきました。こうした恵まれた環境で、現在も研究者になるための礎を築いています。

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研究結果を論文化する

こうした研究生活を送る中、博士課程2年次に大きな挑戦をすることになりました。論文投稿です。アクセプトに至るまでは、非常に長く大変な道のりでしたが、今後研究者を目指す自分にとって財産となる経験でした。その中でも特に大きな糧となった経験は、論文投稿後の一連のプロセスです。このプロセスでは、限られた時間で効率よく実験を行いつつ、データ採取および解析を進め、査読者が提示するすべての質問に対して一つずつ答えていく必要があります。このようにして論文の内容を再構築していく過程で、のびのびとした普段の研究活動とは違う、強いプレッシャーを感じましたが、同時に、自分自身の成長を感じることができました。最終的には、原田先生と林先生に全面的なご協力をいただき、このプロセスを乗り切り無事にアクセプトに至りました。権威ある雑誌に掲載されたという結果はもちろんですが、そこまでの過程で得た知識やノウハウは、今後の研究人生の支えになると確信しています。

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研究者になるための新たな一歩を

博士課程卒業後は、昔からの夢であった海外留学を実現したいと考えています。海外の研究所では、世界中から高い志をもった研究者が集まり最先端の研究が行われています。さらに、日本では滅多に聴けないような著名な研究者の講演会などが常時開かれています。こうした環境は、より深い知識の獲得や、幅広いネットワークを構築する上で、研究者にとって極めて重要です。現在は留学に向け、ラボ内でのディスカッションやプレゼンテーションを積極的に英語で行うようにしています。これはいざやってみるとわかりますが、思っている以上に難しいです。将来留学を考えている人は日常生活で積極的に英語を使うことを強くお勧めします。多くの人の助けがあったからこそ、今こうして研究者への道を歩み始めることができています。研究者としての道を示し、厳しく指導してくださる原田先生、林先生、そして何より近くで支えてくれる家族への感謝の気持ちを忘れずに、立派な研究者を目指していきたいと思います。

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