ニュース&トピックス ~地域×武田薬品工業株式会社×東京薬科大学連携事業 【第2期】~学生が提案する『神奈川県における、これからの地域医療について』|プレスリリース
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2022.06.16
【ポイント】
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『地域医療のイノベーション実現を目指した教育研究プロジェクト』による産学官連携事業の第2期として、神奈川県、武田薬品工業株式会社(以下、武田薬品工業)と連携したアクティブラーニングを実施。
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学生は、神奈川県の地域医療の現状、持続的な地域の発展のための課題、今後の医療政策の在り方を遠隔学修で学び、その学修成果と課題解決策を神奈川県、武田薬品工業等のステークホルダに対して提案発表。
本学では、将来地域を支える人材の育成に関する、産学官連携事業の一環の第2期として、神奈川県の地域医療の現状、持続的な地域の発展のための課題、今後の医療政策の在り方を遠隔学修で学び、その学習成果ならびに課題解決策を発表しております。
《※第1期発表はこちら》
本プロジェクトは、神奈川県と武田薬品工業の連携協力のもと実施されました。同県内の地域医療を担うさまざまなステークホルダにより、「地域医療の現状と課題」「多職種連携体制」等を学び、その地域の特性を理解した上で、学生の視点からの地域課題解決に向けた施策を提案するアクティブラーニング型授業を展開するものです。
この度、神奈川県の地域医療における現状を踏まえ、テーマ1として「人材育成を含めた在宅医療の推進」、テーマ2として「未病に関する取り組み」のいずれかについて、3つの学生グループがアクティブラーニングに取り組み、その成果を神奈川県や武田薬品工業等の関係者に発表しました。
各発表内容に対しても活発な質疑応答や関係者からのフィードバックがあり、地域医療問題について深い考察を行う機会となりました。本発表を基に、今後、神奈川県内での取り組みの実現が期待されます。
学生からの提案内容の一例
- 市民への在宅医療・在宅看取りの啓発を行うためのイベント開催
- 未来の在宅医療を担う医学生・薬学生・看護学生の交流会実施
- 《未病体験型施設:me-byo valley BIOTOPIA》での新コンテンツ導入による、「楽しむこと」から目指す健康増進
- ペットと一緒に行う未病の取り組み
- 「健康診断と生活習慣病の学び」をテーマにした小学校への出張授業を実施し、宿題を与える
- アプリによる家族の健康管理
参加した学生のコメント
【薬学部6年 岡﨑 優奈さん】
「私たちのグループでは、神奈川県における在宅医療の現状や現場の声を聴き、それをもとに今後の在宅医療の充実と活性化に向けた提案を行いました。医師とのトークセッションや医療現場OJT研修への参加、グループでのディスカッションなど、本プロジェクトでの学びは得難い体験であったと感じています。
本テーマは、将来必ず取り組まなければならない課題です。ステークホルダの方々が提案発表を聴講してくださったことで、自分たちの活動が県内の人々に届いていることを実感するとともに、地域医療に活かされていくことへの期待を持つことができました。今後も、このプロジェクトから得た経験や課題解決能力をもとに、責任と自覚を持って日々精進してまいりたいと存じます。」
参加者からの感想
- このプロジェクトに参加して、大変なこともありましたが、多くの学びを得ることができました。
- さまざまな職種の方からたくさんのお話を聞くことができ、大変勉強になりました。
- 薬学部と生命科学部の学生で未病について話し合ったことで、自分では思いつかない意見を聞くことができました。
- 在宅医療の最前線で働かれている方々との意見交換や、個人在宅に同行させていただき、良い経験になりました。
- 無関心の人に健康について考えてもらう施策を提案でき、やりがいがありました。
東京薬科大学 平塚 明 学長のコメント
「地域医療のイノベーション実現を目指した教育研究プロジェクトのパイロットプログラムとして、全6回の第2期プログラムが実施され、その最終成果として大変素晴らしい発表を興味深く聴かせていただきました。地域医療の課題をテーマとしたグループワークによって、学生自身の課題発見・解決力や、グループ内外の方との向き合い方、自己との向き合い方、課題に向かう姿勢など、さまざまな気付きや学びを得たことでしょう。発表の中にあったアイデアが、神奈川県ならびに神奈川県内のステークホルダのもとで実現されることを期待し、楽しみにしております。」
関連リンク
本件に関するお問い合わせ
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