Topics 02「創る」

林 良雄 教授

薬学部 医療衛生学科 薬品科学教室

高い研究技術を駆使して新たな「薬」を創り出す

新たな分子構造を探し出し治療できなかった病気を治す

人体の中には、身体の機能を整えたり向上させる、アミノ酸が連結した「ペプチド」と呼ばれる分子があります。これを薬として意図した用途に使えれば、難病が治療できるようになる可能性があります。
私たちの研究で、筋肉の量を増やす効果を持つぺプチドの分子構造を見つけました。その最適化を通じて、治療薬の開発を模索しています。人体への効果が期待されるペプチドのような分子を、将来、薬として役立てるには、効果や安全性を確認し、疾病部位に届きやすい分子の形へと創製していくことが必要です。研究室の学生とともにそうした研究に取り組み、成果を一つでも多く将来の難病治療薬につなぎ、患者さんに貢献しようと頑張っています。