Topics 06「解く」

原田 浩徳 教授

生命科学部 生命医科学科 腫瘍医科学研究室

第ニの白血病の発症プロセスを解き明かす

難治性血液がんの解明と治療をめさして

骨髄異形成症候群(MDS)。第ニの白血病とも呼はれる難治性の病気です。60歳以上の血液がんの中で最も多く、高齢社会を迎え、今後、患者数が増えると予想されています。
患者さんの多くに効果のある治療薬は、まだありません。私は臨床医として、長らくこの病気の患者さんを診察してきました。同時に研究を続け、病気を引き起こす遺伝子の変異を見いだすことに成功しました。となれば、次は新たな 治療薬の開発です。そのためには、MDSがどんなプロセスで発症するのか、そこを解き明かさなければなりません。
血液専門病院と共同研究を行い、患者さんから血液をご提供いただき、ゲノム異常を解析、その結果をモデルマウスで検証し、発症メカニズムの解明と治療薬開発をめざしています。