深見 真緒

生命科学部 生命医科学科 1年(取材当時)

桐光学園高等学校 出身

アプリで人の繋がりを創りたい。アントレプレナー教育で、もっと行動力を|私の学修成果

学修成果

  • 失敗から学び行動する力
  • 質問力
  • 課題発見力
  • 論理的思考力

スマホアプリ作って、"繋がりたい"を叶えたい

生命科学部ではアントレプレナー養成プログラムという新しい価値の創出や“起業”を学ぶプログラムがあり、私はその中でFounders Programを履修し、自身のビジネスプランを発表しました。Founders Programでは、まず起業やスタートアップ、ベンチャービジネスに関することを学んでいき、ビジネスプランの立案では自分が解決したい課題を見つけ出すことから始めました。次にその課題をもとに家族や友人にインタビュー を行うことで、課題の仮説があっているのかを判断し、ニーズやリスクがどのようになるかを認識することができました。その後、本当に取り組むべき課題 は何かをもう一度見つめ直し、ニーズステートメントを作成しました。ニーズステートメントとは、「(対象)にとって、(目的)をもたらすために、(解決すべき課題)する方法」という一文のことです。私は「コロナ禍でも人と繋がる機会を増やす」という課題を定め、さらにブラッシュアップすることで、ターゲットや目的と課題の因果関係を明確に把握しました。そして課題のソリューション(解決策)を他の参加者の視点も踏まえつつ考え、プロトタイプの作成を行いました。最終的には「非対面でも人と繋がる機会を増やすスマホアプリ」というビジネスプランを作成し、ピッチ大会で提案・発表しました。

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質問力を鍛え、ニーズとリスクを分析

ビジネスプランの立案を行う上で、私は課題の設定に苦労しました。貧困や紛争など世界規模の大きな課題は、具体的に何を解決すべきなのかがビジョンが見えなかった からです。そこで自分の身の回りの小さな問題から考えましたが、(自身が)大学生となって数か月ということもあり、大学生のニーズ を正確に捉えるのにも苦戦しました。講師の先生からのアドバイスで、小さな課題の中でまず自分は何を一番解決したいと思っているのか軸を決めました。そして軸を中心に課題の仮説や、ニーズ・リスク把握をしていきました。次に悩んだのは、本当に必要としている人がいるのかどうか、需要があるのかどうかです。また私の場合、問題の解決の手段をスマホアプリにしてビジネスプランを考えていたため、どのようにそのコスト回収を図るかどうかも考える必要がありました。需要に関しては、プロトタイプを使用したユーザー(大学生)にインタビューをし、意見を聞くことから始めました。コスト回収のための収益化に関してはアプリユーザーの意見をはじめ、講師の方々に相談することで方針を固めていきました。また、スマホアプリをゼロから作るのは、すべて英語のソフトを使用していたためとても大変でした。プロトタイプの作成に丸1日、インタビューを踏まえた最終版への改修作業は約1週間に及びました。

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失敗を怖がらず、何度も何度もチャレンジ

私がこの授業を通して学んだことは「fail fast」です。早く小さいうちに失敗をすることです。実際、私の最終的なプランは、当初とかなり異なるものになりました。これは、リーンスタートアップ形式というビジネス仮説の作成と検証を繰り返し行うことで、リスクの少ないうちに早く失敗し、そこから学んで行動した結果だと感じています。このプログラムに参加した時は、最終的に自分がアプリの開発をするなんて考えてもいませんでした。元々、失敗を怖がり行動を起こせない性格だと思っていたからです。しかし様々な人と出会ったことで考え方や感じ方が変わりました。実際に起業をした方々がどのような考えや思いで活動をしているのかを直接学べたことで、将来に関する見方も変わったように思います。ここで出会えた人たちとの出会いに感謝し、今後は現在のビジネスプランの実現に向けて準備を進めるだけでなく、今回身につけた行動力をもとに多くの様々な体験をしていきたいです。

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アントレプレナー養成プログラム|生命科学部
サイエンスから新たな価値やビジネスを創出する
生命科学はさまざまな領域に浸透しており、生命科学を背景に新たな価値を生み出す人が望まれます。このプログラムではさまざまな領域でイノベーション(技術革新や新機軸)を生み、新たなビジネスを起こす人材を養成するために、サイエンス・ビジネスへの関心・意欲と必要な基礎力を育てます。
目指す学修成果
プレゼンテーション能力/チームビルディング/企画立案・実行力/課題発見・解決力
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アントレプレナー養成プログラム