学外者対象イベント 出前講義のご案内|高校教員の方へ

生命科学部では、出前講義のお申し込みを受け付けています。 「出前講義」は、高等学校等のご依頼を受けて本学の教員が行う授業です。進路指導のために行う学部や学問の説明、理科の教育内容の補助や学習意欲を高めるための授業等、 ご要望に応じて授業いたします。
テーマは本学教員が学生に教えている分野、研究している分野などから高校生向けに構成しております。
興味あるテーマがございましたら、まずはお気軽にご連絡ください。皆様のお手伝いをさせていただきます。掲載したテーマ以外にも「こんなテーマで学びたい」というご要望がございましたら、 お気軽にご相談ください。

オンライン講義のご要望も承ります

zoomなどのテレビ会議システムを利用したオンライン講義も承っています。生徒様がご視聴いただく機材準備等は高校様でご準備をお願いいたします。zoom以外でもご希望のオンラインツールがございましたら遠慮なくお申し付けください。オンライン講義のサンプル動画は、以下の Webオープンキャンパス|模擬講義 をご参考ください。

講座の申込み

お申し込みは「出前講義申込書」(PDFフォーム)をダウンロードし、ご記入の上、メールまたはFAXでお送りください。「出前講義申込書」をお受けした後、本学担当者からご連絡いたします。

出前講義申込書PDF

演題一覧

演題
「おいしさ」を科学する だし・うま味の話
日本は四季折々多様な食材が存在し、古くから巧みに「おいしさ」がつくり出されてきました。日本料理すなわち「和食」は、現在ではユネスコの無形文化遺産として登録されています。和食のおいしさを支えるだしやうま味とは何でしょう。この講義では、これらの味覚の性質や科学を概説し、 「おいしさ」をつくり出す技術などについて学んでいきたいと思います。
研究室

食品科学

発表者

熊澤 義之 教授

演題
「がんゲノム医療」
がんは我が国の死因の第1位です。 近年、遺伝子配列を高速・大量に解析できる次世代シーケンス技術が進歩し、 がんは遺伝子の傷(ゲノム異常)で生じることが明らかになりました。 本講義では、遺伝子情報に基づいたがんの診断・治療の実践である「がんゲノム医療」について解説します。
研究室

腫瘍医科学

発表者

原田 浩徳 教授

演題
動き回ることができない植物はどのように栄養を得ているか?
私たちヒトはさまざまな食物から、タンパク質やミネラルなどの栄養素をとっています。食物内のタンパク質に含まれる窒素やミネラルのリンは、もともと植物が根を使って土壌から吸収したものです。野外の多くの場所の土壌には、窒素やリンは豊富に含まれているわけではありません。動き回ることのできない植物は、さまざまな方法を使って、土壌中の少ない窒素やリンを取り込んでいます。このセミナーでは、土壌の窒素やリンがどのような環境で少ないか、身近な植物はどのような方法で土壌から窒素やリンを取り込んでいるか、窒素やリンが少ない環境にはどのような植物が適応しているか、低い栄養条件に適応している植物は窒素やリンをどのように節約しているかについて紹介します。
キーワード

発表者

野口 航 教授

演題
私たちは生命をつくれるか? ~合成生物学のはなし~
「生命の設計図」であるゲノムDNAの配列解析が急速に進み、ゲノムを自在に編集できる技術が誕生した今となっては、コンピューター上で私たち自身が書いた設計図にもとづいてDNAを合成し、そのDNAをもつ生命体をつくることはもはや夢物語ではありません。「わかる」生物学から「つくる」生物学へ。生命の仕組みをより深く理解したり、私たちにとって有用な生物をつくりだすための研究分野として注目されている「合成生物学」について紹介します。
キーワード

発表者

冨塚 一磨 教授

演題
皮膚から考える化学の種
皮膚は身体の外側にある「臓器」です。臓器というとなんとなく身体の中にあって外からは見えないものというイメージがあるでしょう。皮膚は外部環境から様々な刺激を受け、身体が適応できるようにしている重要な臓器なのです。その構造や機能の発現には多くの化学物質が関与しており、私達の生活を豊かにする化学の種が沢山あるのです。身近な例を基にその一端をご紹介します。
キーワード

化学物質、生命機能

発表者

内田 達也 准教授

演題
地球を守るバイオテクノロジー
バイオテクノロジーとは、生命科学の発見を我々の生活に役立てる技術です。21世紀になり、地球環境問題やエネルギー問題に関心が集まるようになると、これらの問題を解決する新しいバイオテクノロジーに大きな期待が寄せられるようになりました。油を作る微生物、発電菌、汚染物を分解する微生物などが次々に発見され、これらを利用した新しい産業が興ろうとしています。
キーワード

バイオテクノロジー、微生物発電

発表者

渡邉 一哉 教授

演題
ミジンコを使って水環境中の化学物質を調べる
ミジンコは動物プランクトンの一種で、古くから湖や沼の生態系を維持する重要な生物として位置づけられてきました。今では、様々な化学物質が環境中に排出された時の生物に対する影響を知るために利用されています。近年、そのゲノム解析が行なわれ、遺伝子やタンパク質を利用して化学物質の環境への影響をより詳しく調べる試みがなされています。
キーワード

ミジンコ、環境物質

発表者

時下 進一 准教授

演題
細胞もコミュニケーションが大事
ヒトを含む多細胞生物は、発生初期段階から、隣接する細胞同士あるいは細胞と周囲を埋める物質が相互作用(接着)しながら形態を形成します。細胞接着に異常が認められる病気(がん等の難治性疾患)を概説するとともに、細胞接着の調節分子を標的とした治療薬の開発基礎研究を紹介します。また、研究基礎技術を学ぶ東薬大での実習や、大学院生の研究生活、そして英国、デンマークでの研究生活についても触れてみたいと思います。
キーワード

細胞接着、多細胞生物

発表者

米田 敦子 講師

演題
科学的な「こころ」の研究とは?
自閉症や統合失調症といった「こころ」の疾患について遺伝子レベルで研究することにより、「こころ」を科学的に理解することができるようになってきました。この講義では、最先端の生命科学から見えてきた「こころ」の研究について紹介します。
キーワード

発表者

福田 敏史 講師

演題
病原体の宿主細胞における多彩な生存戦略
新型コロナウイルスの蔓延が世界的な脅威となっている今、新型コロナウイルスのみならず種々の感染症に対する治療法の確立が世界規模で急務となっています。感染症は、病原菌やウイルスの宿主細胞への侵入・細胞内での増殖・周辺細胞への再感染を繰り返すことで引き起こされます。この過程において、病原菌やウイルスは宿主細胞の生理機能をハイジャックすることが知られており、病原菌やウイルスが「どのようにして、宿主細胞の機能をハイジャックしているのか?」を知ることは、感染症の新たな治療法の確立に繋がると考えられています。本講義では、分子生物学・細胞生物学的手法を用いたウイルスや病原菌による感染症発症機構の最先端の研究を紹介します。
キーワード

感染症・病原体ー宿主相互作用

発表者

新崎 恒平 教授

演題
細胞死が支える生命 -免疫系における細胞の生と死-
免疫系は自己と非自己を識別し、非自己のみを排除する生体防御システムです。免疫システムは多くの種類の免疫細胞により支えられていますが、これらの細胞は外敵の侵入時には増殖して数を増やす一方で、不必要になると自爆装置の働きにより細胞死を起こし数を減らします。本講義では、免疫系の働きを調節する上で重要なアポトーシスという細胞死について解説します。
キーワード

生体防御システム、アポトーシス

発表者

田中 正人 教授

演題
生物が発するSOSのメッセージを聞き分ける分析技術
生命現象は多数の化学反応の連携によって成り立っています。そして、この化学反応の歯車が狂うことによって疾病等の問題が生じます。生体内の異変をいち早く察知することができれば、早期発見、早期治療へと繋がっていきます。本講義では、生物が発するSOSのメッセージ(生体分子の変化)を解読する分析技術について最先端の研究を紹介します。
キーワード

生物のSOS、化学反応

発表者

梅村 知也 教授

演題
AI・データサイエンスと生命科学ーAI時代のくすりの話
最近のAI・データサイエンスの発展にはめざましいものがあり、その影響は薬学や生命科学分野の研究や応用にも及んでいます。
この授業では、「薬はなぜ効くのか」から始まって、AI時代の創薬研究についてお話しします。
キーワード

医薬品設計、情報科学

発表者

小島 正樹 教授

演題
バイオ情報科学入門
細胞接着や糖尿病に関係したタンパク質やペプチドに関して、コンピュータを使った研究を紹介する。大学でのバイオ情報科学の授業の最初に学ぶ、2進数の演算について解説する。就職に有利となる情報系資格であるITパスポート、基本情報技術者試験、バイオインフォマティックス技術者試験にも触れる。
キーワード

バイオ情報科学

発表者

高須 昌子 教授

演題
生命科学(バイオ)の力で食品・環境・エネルギーの未来を拓く
現在、国連サミットで採択されたSDGsが注目されており、食品・環境・エネルギー問題に対する目標、中でも気候変動に具体的な対策をという目標が大きくクローズアップされています。今回の講義では、生命科学とはどんな学問かということについて概説し、食品・環境・エネルギー問題に対するバイオの可能性、特に微生物利用について紹介したいと思います。
キーワード

食品・環境・エネルギー、微生物利用

発表者

藤原 祥子 教授

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東京薬科大学 入試・広報センター