ニュース&トピックス 創薬フッ素化学のエキスパート Thierry Lequeux教授による大学院特別講義が行われました

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2022.09.14

9月4日(日)~18日(日)にかけて、日本学術振興会(JSPS)の海外研究者招へい事業(※1)(研究代表者:矢内 光)の一環としてフランス・カーン国立高等技術学校(ENSICAEN)、カーン・ノルマンディ大学(UNICAEN)のThierry Lequeux教授に来校いただいています。

本学とENSICAENは、2020年度より留学生の受入に関する学術協定を締結するなど(コロナ禍により休止中)、交流を深めてきました。

P1499657-900x600-(2).jpg左:東京薬科大学 平塚 明 学長、
右:ENSICAEN Thierry Lequeux教授

 Lequeux教授は有機フッ素化学を専門とし、フッ素を鍵とした創薬分野で高名な研究者。9月6日(火)と7日(水)には、本学の学部生・大学院生に向けた有機フッ素化学を基盤とした創薬化学に関する英語での集中講義が行われました。

 

特別講義のタイトルは、
「Fluorine in Medicinal Chemistry and Agrochemistry」。
ご自身の研究を交えて、基礎から応用までを丁寧に説明して下さいました。

現地フランスの大学院生向けに実際に行われているプログラムのダイジェスト版ということもあり、創薬を志す20~30名の若き研究者が真剣な表情でLequeux先生の講義に耳を傾けました。

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受講した学生からは、

  • 「創薬化学の体系的な講義を聞いたのが初めてだったので勉強になった」
  • 「フッ素化学の知識が実際の創薬へと応用されているケースを多く紹介してもらい、基礎研究の大切さとそれをどう応用していくのかを改めて考えさせられた」

といった声が聞かれました。
また、Lequeux教授からは東薬での印象について次のようなコメントが寄せられました。

  • 「東京薬科大学の環境は、思考を深めていく上でとても好ましい。出会った学生の優秀さとモチベーションの高さにも感銘を受けました。彼らとの鋭い議論を通じて、私自身の知識も深めることもできたと感じています。」

※1 JSPS海外研究者招へい事業

  • 諸外国の優秀な研究者を招へいし、我が国の研究者との共同研究、討議、意見交換等を行う機会を提供することにより、外国人研究者の研究の進展を支援すると同時に、外国人研究者との研究協力関係を通じて、我が国の学術研究の推進及び国際化の進展を図ることを目的とした事業です。

取材に関するお問い合わせ

東京薬科大学 総務部 広報課