ニュース&トピックス 【2025年10月より】獣医療における薬学研修プログラムの受講案内を開始します
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2025.09.05
2025年6月26日付プレスリリース『獣医療における薬学研修プログラムの開発~薬剤師の新たな職能拡大に貢献~』にて発表いたしました、研修プログラムにつきまして、2025年10月より受講案内を開始いたします。
東京薬科大学薬学部薬学科 社会薬学教育センター 生命・医療倫理学研究室 櫻井浩子教授と臨床薬剤学教室 畔蒜祐一郎助教らのグループは、獣医療における薬学研修プログラムの開発研究を進めており、このたび研修プログラムが完成し、いよいよ2025年10月より受講案内を開始いたします。
本プログラムは、保険薬局やドラッグストアに勤務する薬剤師を対象に、獣医療に関する基礎知識や服薬指導、飼い主対応に至るまでを体系的に学べる内容となっています。これにより、薬剤師が新たに獣医療分野で専門性を発揮し、獣医師や愛玩動物看護師と連携しながら飼い主に安心と安全を届ける体制構築を目指します。
ポイント
■(開始に向けて)
- 研修プログラムが完成
- 2025年10月より受講案内を開始
- 研究協力団体をはじめ、希望者への募集を順次実施
概要
犬猫の飼育数は出生数を上回り、寿命延伸や医療の高度化によって獣医療に求められる水準は年々高まっています。薬剤師法第19条では調剤の担い手を薬剤師または獣医師本人に限定しており、獣医療においても薬剤師の介入が強く期待されます。しかし現状では、薬剤師が獣医領域を学ぶ機会は乏しいのが実情です。
東京薬科大学は東京海上ウェルデザイン株式会社と共同で、獣医療における薬学研修プログラムを企画・開発してきました。このたび研修プログラムが整ったことを受け、いよいよ10月下旬から受講案内を開始いたします。本プログラムは獣医薬理学、機能形態学、適正飼養学、飼い主対応、投薬技術、服薬指導、法規・倫理といった領域を網羅し、薬剤師の専門性を獣医療の現場で発揮する基盤を提供します。
受講者にはプログラム終了後にアンケートを行い、学習による知識・意識の変化を評価するとともに、今後の教材改善に反映させます。本取り組みは薬剤師の職能拡大と獣医療の質向上に資するものであり、獣医師・愛玩動物看護師とのチーム医療の推進にも貢献していきます。
本件に関するお問い合わせ
- 東京薬科大学 薬学部 生命・医療倫理学研究室 教授 櫻井浩子