井上 しほり

埼玉県 川口保健所

埼玉県立熊谷女子高等学校 出身
薬学部 医療薬学科 卒業

薬剤師も、より良い行政のために貢献できると気づき、公務員を目指しました

より安心・安全な食品衛生環境を実現するために、勉強する毎日です。

公務員を目指したきっかけは、在学中に参加した残薬に関する調査研究が、平成28年度診療報酬改定に活用されたことでした。この研究は、厚生労働科学特別研究事業として行った「医療保険財政への残薬の影響とその解消方策に関する研究」で、病院・薬局で処方されても飲み残してしまう「残薬」の事態調査とその解消に向けた検討を行うものでした。残薬の解消は、医療保険財政への貢献だけでなく医療の質の向上にもつながる重要な課題です。この経験から、薬剤師は行政分野においても人々の健康づくりに貢献できると気づき、公務員を志望しました。

現在、埼玉県川口保健所の生活衛生・薬事担当として飲食店の許認可や食中毒調査、食品に関する相談などの業務に携わっています。様々な方からの相談に対応するため、必要な関係法規、科学的根拠を一から学びながら仕事に取り組む毎日です。これからも、県民の皆様に安心して暮らしていただける衛生環境を目指して努力を続けていきたいと考えています。