受験生向けイベント情報 【来場型】夏休み研究実習|高校生対象

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イベント概要

日時
2025年7月31日(木) 10:00 ~ 17:00
2025年8月1日(金) 10:00 ~ 16:00 
  • 2日間のプログラムとなります
場所
東京薬科大学 八王子キャンパス
アクセスはこちら
対象
高校1~3年生、2024年度既卒者
  • 教員の方の引率・見学も可(要事前連絡)
参加費
無料
開催案内

実験テーマ

1.蛍光プローブを合成して、細胞の中で働く酵素を観察してみよう
分類
化学、生物(酵素)
実験内容
これまで有機合成によって様々な蛍光分子が開発され、一部は病気の診断に使われています。本実習では、有機合成によって簡単な蛍光プローブを合成し、それを使って細胞内で働く酵素を観察したいと思います。 (また、実習を通して、高校では別の科目である「生物」と「化学」のつながりを感じてもらいたいと思います。)
研究室
創薬化学研究室
2.上皮細胞が異常な細胞を攻撃する?ー新たな防御システムで病気にならない社会をー
分類
細胞
実験内容
これまでは免疫細胞が異常な細胞を見つけ出して、攻撃することが一般的でした。最近では、腸や胃などの消化管を構成する上皮細胞、さらには神経細胞まで、免疫とは関係がないとされてきた細胞たちが体の異常を感知して、その異常の原因である細胞を攻撃排除します。この防御システムは、シャーレの中で再現できるので、この現象を最先端の技術(顕微鏡など)を使って観察します。私達の体に宿る新たな自己防衛システムを観察してもらいます。
指導教員
研究室
細胞防御医科学研究室
3.腸で働く専門化した細胞(スペシャリスト)達を観察してみよう
分類
細胞、生物(組織学)
実験内容
からだには、組織や器官を構成する様々細胞があります。腸には栄養素やイオンを吸収する上皮細胞の他に、粘液を分泌する杯(さかずき)細胞やホルモンを分泌する内分泌細胞など特別な機能を持つ細胞が存在します。本実習では抗体を用いた免疫組織化学染色法を使って、マウスの腸にある専門化した細胞(スペシャリスト)達を観察します。
指導教員
研究室
環境生物学研究室
4.iPS細胞とプラナリアを使って「再生」について調べよう
分類
細胞(再生)
実験内容
イモリの仲間は体の一部を失っても再生することができます。しかし、私たちヒトにはできないのはなぜでしょうか?本実習では、ヒトのiPS細胞、高度な再生能力を持つプラナリアを使って、再生に必要だと考えられている遺伝子や幹細胞の特徴を調べます。動物の体の再生には何が必要か、一緒に考えてみましょう。
指導教員
研究室
再生医科学研究室
5.池の水に潜む魚をDNAで探せ!環境DNAで生き物発見
分類
情報科学
実験内容
池や川の水には、そこにすむ魚たちの痕跡である「環境DNA」が含まれています。この実習では水からDNAを取り出し、次世代シーケンサーで魚の種類や割合を推定します。コンピュータを使って生き物の“見えない姿”を明らかにする最先端の実験に挑戦しましょう!
指導教員
研究室
ゲノム情報医科学研究室

6.変性を科学するータンパク質の形を調べてみようー

分類
情報科学
実験内容
タンパク質の変性とは、熱や特殊な薬剤によって立体構造が破壊され、生理活性が失われる現象ですが、アルツハイマー病などタンパク質の変性に起因する疾患の解明という点からも重要です。本実習では変性に伴うタンパク質の構造変化を、分光法で観測したうえで、バイオインフォマティクスのツールを用いてデータ解析します。
指導教員
研究室
生物情報科学研究室
7.温暖化の原因である大気CO2濃度上昇が植物の光合成に与える影響を調べよう
分類
植物(光合成・生態学)
実験内容
現在、化石燃料の使用などにより大気CO2濃度が上昇し、温暖化などの地球環境変動を引き起こしています。CO2は植物の光合成で使われるので、大気CO2濃度の上昇は光合成をする植物にとってはプラスの影響を与えそうです。ここでは野外でのCO2濃度などの計測や実験室内での測定や実験を組み合わせた実習から、現在の大気CO2濃度上昇が植物に与える影響の程度や、植物がCO2を吸収するためのさまざまな戦略機構を学びます。(注:天候がよければ簡単な野外での計測実習を行う予定です)
研究室
応用生態学研究室
8.微細藻類の光合成
分類
植物(微細藻類・光合成)
実験内容
川や湖、海には光合成により二酸化炭素を吸収しながら速い速度で増殖する顕微鏡でやっと見える大きさの微細藻類が生育しています。実習では微細藻類の、生育環境の光と光合成、増殖の関係を調べます。また、光合成のときに起こる色々な反応を測定します。また、微細藻類からDNAを単離して光合成に関係した遺伝子をPCR法で検出します。
研究室
環境応用植物学研究室
9.骨とDNAで「青魚」を分類しよう
分類
生物(進化)
実験内容
一般に「青魚」とまとめられることが多い4大大衆魚(イワシ、サバ、アジ、サンマ)ですが、それぞれ分類学的にはかなり離れた系統に属する魚種です。この実習では、これらの魚の一部の骨の形状とDNA配列を用いた分子系統樹を実際に比較することで、生物の「進化」について考えたいと思います。
研究室
食品化学研究室
10.免疫細胞の機能を観察してみよう
分類
生物(免疫)
実験内容
私たちの体には、細菌やウイルスなどの異物から守ってくれる免疫細胞が存在します。この実習では、マウスから免疫細胞を取り出して培養し、異物をどのように排除するのか、そのしくみを顕微鏡で観察してみましょう。
指導教員
研究室
免疫制御学研究室
11.微生物を利用した発電 -土で電池を作ってみよう-
分類
微生物
実験内容
味噌やヨーグルトなどの発酵食品作りに微生物の働きが不可欠であることはよく知られていますが、電気を作る微生物が、しかも私たちのごく身近に存在していることはご存知ですか?大学周辺の土で電池を作製することで、発電する微生物の存在を確かめてみましょう。本実習を通じて生物がエネルギーを利用する仕組みや、それを私たちの暮らしに役立てる方法について考えます。
研究室
生命エネルギー工学研究室
12.好熱菌ウイルスの宿主特異性を調べよう
分類
微生物(とウイルス)
実験内容
ウイルスは特異的な受容体をもつ宿主細胞にのみ吸着し、感染が始まります。その特異性はウイルスタンパク質と細胞表面の受容体の組み合わせによって決まります。本実習では、70℃で活発に増殖する好熱菌とそのウイルスをモデル材料として、ウイルスの宿主特異性について、実験を通して調べてみます。
指導教員
研究室
生命科学実習センター
13.光る大腸菌を作る、光るタンパク質を取り出す
分類
微生物(遺伝子組み換え)
実験内容
遺伝子組換え実験の基本を、大腸菌に緑色蛍光タンパク質(GFP)遺伝子を取り込ませて、GFPの発する蛍光で光る大腸菌を作ることで体験します。また、大腸菌の作ったGFPを大腸菌の中から取り出します。
研究室
生物工学研究室

申込み受付

  • 申込受付は、2025年6月11日(水)10:00~25日(水)23:59まで。
  • 応募者多数の場合は抽選とします。
    なお、高校3年生で研究型AO入試を受験予定の方を優先とさせていただきます。
  • 電話による受付は行いません。

個人情報の取り扱いについて

お申し込みの際にお知らせいただいた住所・氏名その他の個人情報は体験実習の際の保険加入(大学で加入)、大学からのお知らせ(イベント案内・資料の送付・メールマガジン等) や、個人を特定しない集計処理に利用いたします。また、個人情報を本人の承諾なしに、第三者(発送代行業務委託先を除く)に提供することはいたしません。

本学生命科学部 研究型AO入学試験を受験予定の方へ

本イベントは本研究実習への参加をもとに総合型選抜 研究型AO(専願制)を受験できます。
これ以外に選考の対象となるものは、科学クラブ、高校や大学教員のもとで行った研究などになります。オープンキャンパスにおける薬学部主催「薬学体験実習」は選考の対象となりませんのでご注意ください。

その他

  • 諸事情により変更または中止となる場合があります。開催の詳細はホームページからご確認ください。

過去の開催状況

本件に関するお問い合わせ

東京薬科大学 生命科学事務課