ニュース&トピックス 生物有機化学研究室の卒業生、神谷昭寛博士の論文が Tetrahedron 誌に掲載されました。

  • 生命科学部
  • 分子生命科学科

2022.10.04

論文タイトル Asymmetric syntheses of ent-callilongisins B and C

著者     Akinobu Kamiya, Yuichiro Kawamoto, Toyoharu Kobayashi and Hisanaka Ito

掲載誌    Tetrahedron, 2022, 111, 132712.

本論文はcallilongisin B,C という天然物の全合成研究に関するものです。Callilongisin B,Cは中国に生育するシソ科植物であるCallicarpa longissimaより単離された天然物で、それぞれ三環性or二環性骨格を有するテルペノイドです。今回の合成研究では、共通中間体を経由して、各19or22工程にて全合成を達成しました。
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本人コメント

本論文がアクセプトされたときは、これまでの苦労が報われたと感じました。望みの結果が得られない時期が長く続きましたが、根気強く検討を行った結果、全合成を達成することができました。今後も粘り強く研究に励みたいと思います。

本件に関するお問い合わせ

東京薬科大学 生命科学事務課